今までに色々なセミナーに参加してきました。その場の高揚感によって、セミナー後しばらくは、前向きに気分良く過ごせるのですが、いつの間にか元の状態に戻ってしまうことがよくあります。ディマティーニ・メソッドのセミナーはこの点で、他のセミナーと違うのでしょうか?後で元に戻ってしまうことはありませんか?
高揚感を得るセミナーというのは、きっと、ポジティブシンキングのセミナーなのでしょうね。
こういうセミナーが悪いというのではないのですが、ポジティブ系のセミナーに参加すると、舞い上がった状態(躁状態)になってしまいます。
ハイになって、地に足がついていない感じです。
そして、セミナーが終わってしばらくすると、上がっていた状態から徐々に落ちて、セミナーに参加する前よりも下がった状態(鬱状態)になります。
これは、バランスの法則(恒常性=ホメオスタシス)によるものです。
物理の授業に出てきた、金属の振り子を思い浮かべると、わかりやすいかもしれません。
左側に10のエネルギーで振れた振り子は、右側にも10のエネルギーで振れます。
これと同じで、ポジティブ側に大きく振れば、その後、同じエネルギーでネガティブ側に振れるのです。
これがポジティブセミナーの後で、元に戻ってしまう仕組みです。
ディマティーニ・メソッドは、ポジティブセミナーとは、まったく違います。
Dr.ディマティーニは、ポジティブとネガティブを統合し、ニュートラル(中庸)に戻るための方法として、ディマティーニ・メソッドを開発しました。
ディマティーニ・メソッドは、均衡(バランス、恒常性)を取り戻すためのツールです。
ネガティブだと認識することには、ポジティブな側面を探します。
ポジティブだと認識することには、ネガティブな側面を探します。
そうすると、下がっていたものが上がり、上がっていたものが下がります。
ワークを進めていくうちに、どんどん平らになっていきます。
そうやって、ポジティブとネガティブのバランスが取られることで、最後は、ニュートラル(ポジティブでも、ネガティブでもない状態)へと戻るのです。
すると、曇りなく澄み切ったような、静かな穏やかさに心が満たされます。
「明鏡止水」の心境とでも言いましょうか。
この心理状態は、鬱でも、躁でもない状態です。
ですから、ディマティーニ・メソッドを適切に完了させた後に、高揚感を感じることはありませんし、後で、鬱になってしまうこともありません。
また、メソッドを完了させると、知覚認識(ものの見方・捉え方)が変わります。
目に見える外側の世界(現実)は、私たちの内側の認識の投影です。
つまり、あなたの内側の認識があなたの外側の現実を創っているということです。
認識が変わったら、現実の方も変わらずにはいられないのです。
ですから、ディマティーニメソッドによって、一度、認識が変わったら、それ以前の人生に戻ることは不可能です。