夫婦喧嘩の本当の目的とは? パートナーはあなたを成長させるために尻を叩く
夫婦喧嘩1
2011年の東日本大震災、直後のことです。
私は家に引きこもって、身動きできなくなっていました。
一日中、パソコンにへばりついて原発事故の情報を集めていたのです。
当時、ネット上にはウソか本当か分からない情報があふれていました。
それを見て、私はすっかり怖くなってしまったのです。
恐怖にしばられて、仕事も何もかも手につかない状態でした。
それで、奥さん(当時はまだ結婚していませんでしたが)に今すぐ大阪に逃げようと言いました。
これがきっかけで、大喧嘩になりました。
そして、激怒した彼女は最後に、私にこう言ったのです。
今、日本中で大勢の人たちがこの状況を何とかしようと頑張ってるのにあなたは何をしてるの?
今あなたにできることを精一杯やったと思えるまでは、もう私に連絡してこないで!
と・・・ ばっさり切り捨てられてしまって、かなり落ち込みました・・・
でも、このままイジイジしていたら彼女までいなくなってしまうと思い、 どうしたらいいのか必死に考えはじめたのです。
そのとき私が自分に繰り返しした質問は、
「今、自分に出来ることは何か?」
というものでした。
そして思いついたのがメールマガジンで情報発信することでした。
当時の私のメルマガの読者は、60人ほど。
そのほとんどが友人、知人でした。
今この状況を乗り切るために、役立つ情報を発信していこうと思ったのです。
そして、毎日のように師匠のアラン・コーエンさんや、ディマティーニさんから学んだことを発信するようになりました。
さらに、「ピンチをチャンスに変える」というテーマで、チャリティーセミナーを開きました。
今思うと、このとき、私はセミナー講師として、前に出て行くことを、決断できたのだと思います。
それまでは毎月セミナーを開いてはいたものの、自分はこの道でやっていく、という”覚悟”が決まっていなかったのです。
でも、震災と、奥さんとの大喧嘩がきっかけで、 今、自分ができることを精一杯やろうと決断できたのです。
それ以降、ホームページとメルマガ、そしてセミナーへの集客に力を入れるようになりました。
そして、震災から一年後。
たった60人だったメルマガ読者は、1200人を超えていました。
そして、セミナーへコンスタントにお客さんが来てくださるようになりました。
関東だけでなく、福岡、大阪、京都でもセミナーを開くことができるようになっていました。
一年前とは本当に大きく変りました。
これは、奥さんとのあの大喧嘩がきっかけだったのです。
彼女が私に、覚悟を決めさせてくれたのです。
今では私を厳しく切り捨ててくれた奥さんにとても感謝しています。
夫婦喧嘩2
私の奥さんは、オーラソーマという手法を使って、カラーセラピーをしています。
あるとき、彼女のセミナーの集客を手伝おうかと提案しました。
すると、 「自分でやるから、ほっといてよ!」 と突っぱねられてしまいました。
これがきっかけで、また大喧嘩になりました。
丁度、その次の日は、本田健さんのセミナーに2人で参加することになっていました。
そして、ケンカしたままセミナーに行くはめになったのです・・・。
セミナーも後半にさしかかった頃のことです。 何を考えたのか、奥さんは突然手を上げて、本田健さんに前日の喧嘩のことでアドバイスを求めました。
そして、なんと健さんは、2人で前に出てきてくださいと言うのです。
それで、200人の参加者の前で、本田健さんの感情のワークをやるはめになってしまいました・・・
長くなるので詳細は割愛しますが、「彼女が感じている痛みを、私も一緒に感じる」というワークでした。
このワークが終わって彼女と深くつながった感じがしました。
そして、すごく穏やかな気持ちになりました。
そして、ワークが終わったあと、たくさんの人たちから、声をかけてもらいました。
その中に、「あなたみたいな誠実な男性は見たことないです!」
と言ってくれる人がいました。
実際は誠実でないところも、たくさんあるのですが・・・笑
そして、その女性は、後日、私のディマティーニ・メソッドの個人セッションに申し込んでくれたのです。
彼女のご要望は、ディマティーニ・メソッドを使って、”お金を受け取ることをブロックしているネガティブな観念(思い込み)”を解消して欲しいというものでした。
実は、お金を受け取ることに対するメンタルブロックは、私にもありました。
ですから、正直、そのセッションをできる自信がありませんでした。
一瞬、断ろうかとも思ったのですが、ひとまずお話だけでも聞いてみることにしたのです。
そして、コーチングの手法を使って、彼女のどこに”お金のブロック”があるのかを探してみました。
すると、彼女は、「楽をしたり、ずるいことをしてお金を儲けてはいけない」という思い込みを持っていることわかったのです。
そのとき、直感的に、この思い込みを、私自身も持っていることに気がつきました。
それで、まずは私が自分の課題として、ディマティーニ・メソッドに取り組んでみるので少し待っていてくださいとお伝えしました。
そして、実際に、まずは、このテーマで自分自身をいやすことを試みたのです。
すると・・・ お金を受け取ることを邪魔していたメンタルブロックが、見事に外れてしまったのです。
それまでの私は、お客さんからたくさんお金をもらうのは、悪いことだと信じていました。
そういう思い込みがあったので、セミナーや個人セッションの価格も、安い金額にしていました。
朝の10時〜夜の9時までかかるセミナーを、五千円で提供していたのです。
しかし、ワークに取り組んだことで、お金をたくさん受け取れば、お客さんはそれ以上の価値を受け取ることになる ということがわかりました。
そして、提供しているサービスの価格を、一気に値上げすることができたのです。
値上げしたら、お客さんが来ないのでと心配していたのですが、実際は、その逆でした。
値上げした後の方が、お客さんの数は、ずっと増えたのです。
そして、値上げしたことで、セッションの質も上がりました。
深い癒しや、ブレイクスルーを体験する人が増え、結果の方も目に見えて出るようになったのです。
そして、値上げしたことによって、経済的にも安定し、セミナーと個人セッションの仕事だけで食べていけるようになったのです。
さらに、とんでもない”おまけ”まで付いてきました。
本田健さんのセミナーが終わったあと、奥さんと2人で健さんにご挨拶に行きました。
私が、ディマティーニ・メソッドのセミナーや個人セッションをしていること、 そして、「正負の法則」(ディマティーニさんの書籍)の翻訳のお礼もお伝えしました。
そうしたら、なんと、健さんは、 「何かできることがあったら、言ってくださいね。 よかったら推薦文を書きますよ。」 と言ってくれたのです。
(その推薦文がコチラ↓)
もう本当にびっくりでした。
これもすべて、奥さんとの大喧嘩したことがきっかけです。
喧嘩をしなかれば、セミナーで奥さんは手を上げて質問することはなかったでしょう。
もう奥さんに足を向けて眠れません。
(よく、お尻を向けて寝ていましたが・・・笑)
パートナーはあなたの成長をプッシュする
私は、奥さんと大喧嘩するたびに、成長し、たくさんのものを得ていることに気がつきました。
それはどうしてだろう? と考えてみたのです。
そうしたら、以前に、本田健さんが言っていたことを思い出しました。
パートナー(恋人、結婚相手)というのは自分のいちばん痛いところを刺激する天才です。
そこを突かれるといちばん痛いというところを、ピンポイントで狙いすまして突いてくるのです。
でも、その”痛いところ”というのは、あなたがそこに向き合うことで、自分自身をもっとも成長させることができるポイントなのです。
ですから、パートナーというのは、あなたが成長するために、お尻を叩いてくれる存在なのです。
もし今度、パートナーと喧嘩になったら、そこから逃げずに、徹底的に向き合ってみてください。
そこには、あなたをもっとも成長させてくれる、種が埋まっています。
そして、そこに真正面から向き合うことで、あなたは成長することができるのです。
パートナーとたくさん喧嘩をして、そのひとつひとつにしっかりと向き合っていくと、奇跡的なことがどんどん起きてきます。
でも、うちの奥さんは怒ると顔が、般若のお面のようになるので、できればあまり喧嘩をしたくないというのが本音なのですが・・・
いつもお読みいただきありがとうございます。
飛田貴生