ヒエロス・ガモス 内なる男性性と女性性を統合する

 

なぜ、親との関係を癒すと人生が変わるのか?

「親との関係を癒し、親に感謝すると、人生が変わる」

私は、メルマガやブログで、このことを、繰り返しお伝えしてきました。

『傷つくならばそれは愛ではない』の著者でハワイに住む心理学者の、

チャック・スペザーノ博士も、自身が体系化した「ビジョン心理学」の中で、

「父親との関係を癒やして、父親に感謝できる人は仕事がうまくいき、

 母親との関係を癒やして、母親に感謝できる人は、恋愛や人間関係がうまくいく」

と言っています。

でも、どうして親に感謝すると、仕事や恋愛がうまくいくのか?

以前は、その仕組みが、今ひとつ、よくわからなかった。

けれど、

ディマティーニ・メソッドによって、クライアントさんたちの、

親との関係を癒すことを、ずっと手伝ってきたことで、

その仕組みが、だんだんわかってきたんです。

そんわけで、今日は

「親に感謝すると、人生がうまくいく仕組み」

について、私見たっぷりにお話ししたいと思います。

「男の成功」と「女の幸せ」

本題に入る前に、基礎知識として、人生の7つのエリアと、男性性と、女性性の関わりについてお話します。

人間行動学の世界的権威、Dr.ジョン・ディマティーニは、

私たちの人生には、

「知性」「お金」「仕事」「人間関係」「家族」「肉体・健康」

の7つのエリアがあると教えています。

さらに、Dr.ディマティーニは、こんな風に、言っています。

世の中の男性の75%が、「知性」「お金」「仕事」を重要なものと考え、

この3つのエリアで、自分を高め、充実することが、「成功・幸せ」あると、考えている。

そして、残りの25%の男性が「人間関係」「家族」「肉体・健康」を重要なものと考え、

この3つのエリアで、自分を高め、充実することが、「成功・幸せ」あると、考えている。

 

一方、世の中の女性の75%が「人間関係」「家族」「肉体・健康」を重要なものと考え、

この3つのエリアで、自分を高め、充実することが、「成功・幸せ」あると、考えている。

そして、残りの25%の女性が「知性」「お金」「仕事」の重要なものと考え、

この3つのエリアで、自分を高め、充実することが、「成功・幸せ」あると、考えている。

と。

 

つまり、世の中のほとんどの男性にとっての「成功・幸せ」は、

「知性」「お金」「仕事」のエリアで満たされることであり、

世の中のほとんどの女性にとっての「幸せ・成功」は、

「人間関係」「家族」「肉体・健康」のエリアで満たされることである

ということです。

だから、成功や幸せの定義は、男性と女性では、まったく違うのです。

「男性性」と「女性性」

そして、このことから、

「知性」「お金」「仕事」の3つのエリアには、「男性性」が関係し、

「人間関係」「家族」「肉体・健康」の3つのエリアには、

「女性性」が関係していることがわかります。

「知性」「お金」「仕事」は、男性的なエネルギーであり、

「人間関係」「家族」「肉体・健康」は、女性的なエネルギーである

と言ったら、多くの人が直感的に理解できるのではないでしょうか。

そして、私たちの誰もが、「男性性」と、「女性性」の両方のエネルギーを持っています。

女性の中にも、「女性性」と「男性性」の両方があって、

男性の中にも、「男性性」と、「女性性」の両方がある。

ちなみに、私は、「女性性の強い男性」です。

”女性の中に、男性は、私一人だけ”という、

シチュエーションになることが、よくあるんですが、

私は、その場に、なんの違和感もなく、溶け込んでしまいます。

きっと、女性性の強い私のことを、

その場の女性たちは、無意識に、仲間として、

(エネルギー的に)認識するのでしょう。

あと、以前にクライアントの女性が、

「私は、男の人の、ブログとか、メルマガは、基本、読めないんですけど、

飛田さんのだけは、文章が柔らかい感じがして、読めてしまうんです。」

と、言っていたこともあります。

私のクライアントの大半が女性なのもそういう理由なのでしょう。

一方、うちの奥さんは、私とは、対照的に、「男性性の強い女性」です。

人からよく「アジアン・ビューティー」って言われて、

外見は、女性的でキレイなんですが、中身は、すごい男前なんです。

実は、そんな風に、

男性性と、女性性の、バランスを取っている夫婦・カップル

と、いうのは、少なくありません。

「女性性が強い男性」と、「男性性が強い女性」の組み合わせです。

私の周りにも、そのパターンのカップルが、何組かいます。

そうした人たちを、観察していて、わかったことがあるんです。

それは、

「男性性が強い女性」(妻・彼女)の方が、お金や仕事がうまくいっている

「女性性が強い男性」(夫・彼)の方が、人間関係や家族関係がうまくいっている

ということです。

つまり、このパターンの夫婦、カップルは、

前出の、「知性」「お金」「仕事」を重要なものと考えている「25%の女性」と、

「人間関係」「家族」「肉体・健康」を重要なものと考えている「25%の男性」の

組み合わせなんですね。

 

「叡智のある女」と「ハートのある男」

そして、そうした人たち、(私たち夫婦も含め)を

ずっと観察していて、興味深いことに気づきました。

彼らの男性性と、女性性が、だんだん、バランスしていったのです。

女性性の強かった夫・彼が、だんだん男性らしくなってくる。

そして、仕事やお金がうまくいくようになる。

男性性の強かった妻・彼女が、だんだん女性らしくなってくる。

そして、人間関係や家族関係がうまくようになる

つまり、パートナーシップを続けているうちに、

男性の中の、男性性と、女性性が統合され、

女性の中の、女性性と、男性性が、統合されくるのです。

「結婚、パートナーシップの目的は、幸せになることではない。

お互いが、ほんとうの自分になることを助け合うことが、結婚、パートナーシップの、真の目的だ。」

と、Dr.ジョン・ディマティーニが言っているのは、

まさに、このことでしょう。

 

男性の中の、男性性と、女性性が統合されて、

「ほんとうの自分」(Truth Self)が誕生する。

女性の中の、女性性と、男性性が統合されて、

「ほんとうの自分」が誕生する。

『ヒロインの旅ー女性性から読み解く〈本当の自分〉と創造的な生き方』の著者で、

ユング心理学のカウンセラーである、モーリーン・マードックは、

男性性と、女性性が統合された男性のことを、「ハートがある男」

女性性と男性性が統合された女性のことを、「叡智がある女」

と呼んでいます。

また、これは、

「ヒエロス・ガモス」(聖なる結婚)

とも呼ばれます。

「女性性」と「男性性」いう、正反対のものが

統合することを、意味するギリシャ語です。

これを、

「インナー・マリッジ」(内なる結婚)と呼ぶ人もいる。

つまり、

肉体を持った男女が出会い、結婚することで、

二人の中の「男性性」と「女性性」が統合し、

「聖なる結婚」という”内的な変容”が、起きる。

そうやって、男女は、

「ほんとうの自分」になることを、助け合うのです。

これが、結婚、パートナーシップの真の目的。

”ソウルメイト”(魂の伴侶)とは、

そうした共同創造をする相手のことなんです。

 

「ほんとうの自分」への「通過儀礼」

つまり、私たちが、ほんとうの自分に目覚めて、

人生の7つのエリアで、自分本来の力を、引き出し、

充実した素晴らしい人生を送るためには、

自分の内側にある、男性性と、女性性の両方のエネルギーを、

統合することが大切であるということです。

そして、実は、ここに、

「親との関係を癒やすこと」が、関わってくるのです。

だいぶ話が、回りくどくなりましたが、ここからが本題。

「父親は、男性性の象徴であり、母親は、女性性の象徴である。」

これは、前出の、「ビジョン心理学」が言っていること。

「男性性」=「父性」

「女性性」=「母性」

と言い換えることもできます。

実際、私たちは、

父親と、母親(というエネルギー)が、交わることによって、

この世に誕生した、存在です。

だから、誰の中にも、父親と、母親のエネルギー、

つまり、「男性性」と、「女性性」があるのは、

当然と言えば、当然ですよね。

これを、「内的な男性エネルギー」と、「内的な女性エネルギー」

と言うこともできるでしょう。

ここに、

「親との関係を癒し、親に感謝すると、人生が変わる」

ことの、秘密があったんです。

父親を嫌い、否定する人は、

内なる男性エネルギー(男性性、父性)を嫌い、否定しているのと同じです。

そういう人は、「知性」「お金」「仕事」の3つのエリアで、

自分本来の力を発揮できなくなってしまう。

一方、父親との関係を癒し、父親に感謝できる人は、

内なる男性エネルギーを、自分のものとして、所有し、使えるようになる。

そういう人は、「知性」「お金」「仕事」の3つのエリアで、

自分本来の力を発揮することができる。

母親を嫌い、否定する人は、

内なる女性エネルギー(女性性、母性)を嫌い、否定しているのと同じです。

そういう人は、「人間関係」「家族」「肉体・健康」の3つのエリアで、

自分本来の力を発揮できなくなってしまう。

一方、母親との関係を癒し、母親に感謝できる人は、

内なる女性エネルギーを、自分のものとして、所有し、使えるようになる。

そういう人は、「人間関係」「家族」「肉体・健康」の3つのエリアで、

自分本来の力を発揮することができる。

さらに、

父親、母親の両方との関係を癒し、両親に感謝できる人は、

内なる女性エネルギーと、内なる男性エネルギーの、

両方を、自分のものとして、所有し、使えるようになります。

自分の、内側で、男性性と、女性性が統合され、

「ほんとうの自分」(Truth Self)が誕生する。

つまり、

親との関係を癒やすことは、

内なる男性エネルギーと、女性エネルギーを統合する、

「聖なる結婚」(ヒエロス・ガモス)の変容を起こし、

「ほんとうの自分」に目覚めるための、

「通過儀礼」(イニシエーション)であるということ。

 

これが、

「父親との関係を癒やして、父親に感謝できる人は仕事がうまくいき、

 母親との関係を癒やして、母親に感謝できる人は、恋愛や人間関係がうまくいく」

ということの仕組みなのです。

「聖なる結婚」を起こすツール

そして、そのために、極めて効果的なツールが、ディマティーニ・メソッドです。

私は、ヒーリングの業界で14年以上、仕事をしていますが、

何十年も、嫌悪感や、恨みを持っていた、父親や母親に対して、

たったの1日で、「愛と感謝」を感じられるようになるまで、

「意識の変容」を起こすことのできるツールを、

ディマティーニ・メソッドの他に、見たことも、聞いたこともありません。

もし、そういうものが、メソッドの他にあるのであれば、

ぜひ、私に、証拠つきで教えて欲しいです。

メソッドなら、それができる証拠なら、今すぐに、あなたに示すことができます。

証拠は、コチラ

*「ディマティーニ・メソッド体験談」→「親との関係の悩み」

もちろん、ディマティーニ・メソッドは、魔法のツールではないので、

あなたの努力や結果へコミットメント(決意)が、一切、不要であるとは、言いません。

親との関係を癒し、「聖なる結婚」を起こすためには、

「自分のために、できるまで、ワークに取り組む」という、主体性と、決意、粘り強さが欠かせません。

けれど、その、責任を自分で引き受ける覚悟があるのであれば、

他の方法で、何年、何十年、かかってもできないことを、

メソッドなら、短期間でやり遂げることができるでしょう。

そうやって、ディマティーニ・メソッドで、

親との関係を癒し、親に感謝することで、人生を大きく変えた人たちを、

私は、これまでに、たくさん見てきました。

私も、そのうちの一人なんです。

飛田 貴生

参考文献:
『ヒロインの旅 ─女性性から読み解く〈本当の自分〉と創造的な生き方』
モーリーン・マードック(著) シカ・マッケンジー (翻訳)

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