人生の後悔をやり直すセカンドチャンスは必ずやってくる
母の後悔
私の母には、とても後悔していることがあります。
それは、娘(私の妹)が小さい頃に、一緒に時間を過ごしてあげなかったこと。
母は、私と妹が小さい頃、布団屋の父の仕事を手伝いながら、小料理屋を経営していました。
母は、二つの仕事を掛け持ちしながら、子育てをしていたのです。
当時の私は、慢性の中耳炎のせいで、ことあるごとに高熱を出していました。
しかも、病院に行けば、治療を嫌がって大泣きする・・・。
私は、とにかく手のかかる子供だったのです。
一方の妹は、とくに病気などもなく、おとなしい性格で、私とは対照的に、まったく手のかからない子供でした。
ただでさえ、二つの仕事で忙しいのに、手がかかる私がいては、母も、妹の面倒を見る時間を取れなかったのでしょう。
手のかからない妹は、結果的に、いつも放って置かれることになったのです・・・。
そして、母親からの関心と、愛情を向けてもらえない妹は、いつの頃からか、母を恨むようになりました。
「私のことは何もしてくれないのに、いつもお兄ちゃんばっかり、ずるい。」と・・・。
娘が小さい頃に、一緒に時間を過ごしてあげることができず、結果的にとは言え、ネグレト(幼児を無視したり、ないがしろにすること)のようになって、そのことで、娘から恨まれ、いまだに、ギクシャクした関係になっている・・・。
今年68歳になる母は、そのことを、ずっと、後悔しているのです。
救世主あらわる
ところが・・・
去年、突如として、”一人の救世主”が現れ、母の長年の後悔に、救いをもたらしました。
その救世主とは、妹のもとに、去年の7月に生まれてきた女の赤ちゃん、ナホです。
ナホが生まれた翌日、私は産婦人科に面会に行ったのですが、妹が生まれたときソックリの顔をしていて、驚きました。
妹は、生まれたとき、”モンチッチのようなお猿さん顔”だったのですが、ナホも、まったく同じモンチッチだったのです・・・
早いもので、ナホも、もうすぐ1歳。
先日、実家に帰ったときに、最近のナホの写真を見せてもらったのですが、ますます、妹の小さい頃ソックリになっていて、また驚きました。
妹の娘なので、似ているのは、当然なんですが、それにしても、ソックリ過ぎます。
生き写しと言ってもいいぐらい。
現在の母は、小料理屋も引退して、時間に余裕があるので、毎週、妹のところに出かけているそうです。
そして、”小さい頃の娘に瓜二つの孫”の面倒を見ているのです。
まるで、”小さい頃の娘との時間”を、取り戻すかのように・・・。
一方、妹は、ナホが生まれてから、母のことを頼るようになりました。
以前は、母からの電話を着信拒否して、関係を避けていたのですが、さすがに、子供が生まれて、母を頼らないわけには、いかないのでしょう。
最近は、普通の仲良、親子のように見えます。
きっと、妹も、小さい頃に得られなかった、母からの関心と愛情を今、取り戻してるところなのでしょう・・・。
セカンドチャンスは必ずやってくる
生きていれば誰にでも、後悔していることの一つや二つあるものです。
「あのときもっと、ああしておけばよっかった・・・」
「あの人との関係をもっと、どうにかできたはずなのに・・・」
「家族との時間をもっと、大切に過ごせばよかった・・・」
「あのとき、思い切って、チャレンジすればよかった・・・」
と。
でも本当は、誰にでも、必ず、”セカンドチャンス”が用意されています。
この宇宙は、本当は、愛に溢れた素晴らしいところなんです。
だから、安心してください。
あなたが、求めていることをする機会は、もう一度、必ずやってきます。
うちの母や、妹のように。
そのときは、今度こそ、後悔がないように、思う存分、欲しかったものを手に入れましょう。
追伸:
先日、奥さんと、台湾に旅行に行ってきました。
台北市内の、ディンタイフォンというお店で、食べた小籠包が美味しすぎて、
「なぜあのとき、お替りしてもう一枚、注文しなかったのか」
と、帰ってきてから、すごく後悔しました。
ところがです・・・
ネットで検索したら、ディンタイフォンの支店が日本にありました。
しかも・・・ 横浜の高島屋に入ってました。
うちから、電車で10分じゃないですか・・・。
セカンドチャ〜ンス!!
次は、絶対、お替りします!