ディマティーニメソッドを日本人講師から学ぶメリット
目次
話すのは上手、教えるのは下手なジョン
11月末に、ディマティーニ・メソッドの、
ファシリテーター養成プログラムに、参加してきたんです。
人間行動学の世界的権威、Dr.ジョン・ディマティーニから、
直接、指導を受けられる、
ディマティーニ・メソッドの最高峰のプログラムです。
(海外では、さらに、上位のプログラムもあるそう)
で、受講中に、改めて、思ったんです。
「ディマティーニ・メソッドは、
ただでさえ、複雑でわかりにくいのに、
通訳が入ると、さらに、カオスになる」
って・・・。
おまけに、ディマティーニさんは、教えるのが下手クソ。
これは、意外な事実かもしれません。
彼は、スピーチは、超絶的、天才的に、上手です。
彼の話を聞いていると、インスピレーションの涙が溢れてくる。
ディマティーニは、スピーチで、
聴衆をインスパイアする、達人なのです。
けれど、人間は、二面性を持った存在。
バランスを取るように、彼の書く文章と、
レクチャー(指導)は、すごくわかりにくい。
「ジョンは、話すのはうまいけど、
教えるのと書くのは、うまくない」
彼をよく知るファシリテーターたちは、口を揃えてこう言います。
英語がネイティブな人たちでさえ、
わかりにくとぼやいているのに、通訳を介して学ばないといけない、
日本の受講生は、もう、たいへん!
日本語と英語の文法の違い
さらに、
質疑応答で、ディマティーニさんに、
質問をすると、聞きたいことと、まったく
違った答えが返ってくることが、とても多い。
これは、英語と日本語の文法上の問題。
日本人は、聞きたいことの前に、
前置きをダラダラ話す傾向があるから、
ディマティーニさんは、前置きのところを、
質問と勘違いして、通訳が終わる前に、
答えはじめてしまうのです。
だから、聞きたいことの、
答えが返ってこないことが多い・・・。
(これは、質問者の質問の質が低いことが
原因でもあるけれど・・・)
開発者から学ぶことは本当に正解か?
「ディマティーニ・メソッドを学ぶなら、
開発者のDr.ジョン・ディマティーニから、
直接、指導を受けるのがいいに決まっている」
多くの、人は、それが「正解」だと、考えると思うのです。
まあ、普通に考えたら、そう思うのは、当然ですよね。
けれど、ここまで書いてきた理由から、
必ずしも、そうじゃないと私は、思うのです。
日本人が直感的にわかるディマティーニメソッド
いちばん最初に、私に指導してくれた
ディマティーニ・メソッドの、マスター・ファシリテーターの、
デニース・ナドラー先生は、以前、こう言っていた。
「Dr.ディマティーニの教えていることは、
難しくて、わかりにくいことが多いから、
私は、それを、誰にでもわかるように、
噛み砕いて、教えてあげたいの。
それが、私たち、ファシリテーターの、役割だと思うの。」
と。
私は、そのデニース先生の、日本の一番弟子です。
「日本人が、直感的に理解できる日本語で、
ディマティーニ・メソッドをわかりやすく教える」
これが、私が目指していること。
そういう思いで、12年間、メソッドを学んできました。
ちなみに、今回のトレーニング受講は8回目ですが、
今回、はじめて理解できた内容もある。
それだけ、このメソッドは奥が深いのです。
わかりやすさナンバーワン
そういえば、先日、私が作ったディマティーニ・メソッドのメールセミナーに
取り組んだ方から、こんな感想が届きました。
飛田さん、わかりやすくB面ワークを考えて頂きありがとうございました!
著者のディマティーニメソッドでは、時間を使っているのに、理解できなくて、
あきらめようかと思ったのですが、
メールセミナーは、わかりやすくて自分のものにできそうです。
わかりやすい説明ができる人は、
難しい説明でしか教えられない人より賢いと聞いたことがあるので、
飛田さんは、とてもディマティーニ氏を魂から尊敬してらっしゃることが伝わりました。
教えることも好きだともお伺いしてるので、メールセミナーでそのことを実感しました。
はじめて学ぶ人は日本人講師がおすすめ
私は、なにも、
ディマティーニ本人のセミナーに行ったらアカン
と言いたいわけでなないんです。
ディマティーニさんから、直接、指導を受けることで、
彼の存在感と、真理への揺るがない確信に、
インスパイアされる人は多いからです。
でも、ディマティーニが教えていることを、
より深く理解して、使いこなしたいなら、
まず最初は、わかりやすい日本語で教えてくれる、
日本人のファシリテーターから、学ぶことを、オススメしたい。
で、その後に、さらに学びを深めるために、
ディマティーニさんから、直接、指導を受けるといいと思うのです。