ドクター・ディマティーニの精神神経免疫学 不安、恐怖が免疫をダウンさせる
新型コロナの重症化は免疫の過剰反応
私の先生で、人間行動学の世界権威と呼ばれている、
Dr.ジョン・ディマティーニは、脳科学のレクチャーの中で、
「新型コロナウイルス」のパンデミックについて触れ、
「ウイルスそのものが問題なのではなく、
人々のウイルスに対する反応の方が、問題なんだ」
と、自身の、見解を述べています。
新型コロナの重症患者には、
「サイトカインストーム」と呼ばれる、
”免疫の過剰反応”(免疫暴走)が起きています。
私たちの体をウイルスなどから守る、
防衛機能の「免疫系」は、普段は、きちんと、仕事をしています。
外部から、ウイルスなどの、病原菌が、体内に侵入すると、
それを、ひとつ一つ、確実に、撃退する。
けれど、時に、
その防衛機能が、暴走してしまうことがあるのです。
ウイルスを倒すのに、本来は、ライフル銃で十分なはずなのに、
過剰に反応しすぎて、核ミサイルを打ち込んでしまう。
すると、ウイルスだけでなく、
自分の体の、正常な細胞や組織まで、大ダメージを受けてしまう。
つまり、免疫が、過剰反応して、
自分で自分を攻撃してしまうということ。
こんな風に、免疫細胞の「サイトカイン」(タンパク質の一つ)が、
必要以上につくられて、自分の細胞や、組織を攻撃するから、
「炎症」「発熱」「体の痛み」「吐き気」「頭痛」「食欲不振」
といった症状が起きて重症化し、ときには、死に至るのです。
ちなみに、世界中で5億人が感染し、5000万人が死亡した、
「スペイン風邪」(1918~20年)の主な死因も、
サイトカインストームであったと言われています。
つまり、
「ウイルスそのものが問題なのではなく、
ウイルスへの免疫(体)の過剰反応が、問題である」
と、いうこと。
言い換えれば、
ウイルスそのものが人を殺しているのではなく、
ウイルスへの、免疫の過剰反応によって、人が死んでいる
ということなのです。
心理→脳→免疫
では、どうして、
こうした、免疫の過剰反応が、起きてしまうのでしょうか?
それは、
「私たちのマインド(思考)が、必要以上に、恐怖・不安を感じ、
コロナに、過剰反応しているからだ」
と、Dr.ディマティーニは言います。
これは、最新の「精神神経免疫学」(精神免疫学)
の、ことを言っているのだと思います。
人間の「心理」(精神)は、
「脳」(中枢神経)を支配・コントロールし、
脳は、「免疫」を支配・コントロールしていることが、
最新の科学研究によって、わかっています。
かんたんに言うと、
人間の「心理」(精神)が、「脳」(神経)に影響し、
さらにその下の「免疫」に影響している、ということ。
(だから「精神→神経→免疫学」と呼ばれる)
なので、私たちが、
新型コロナに対して、心理的に、過剰に反応し、
不安・恐れを感じれば、感じるほど、
免疫機能が、過剰に反応を起こすということ。
つまり、コロナに対する、必要以上の、
不安・恐れ(心理的な過剰反応)によって、
サイトカインストーム(免疫の過剰反応)が起きているというのです。
昔の人は、これを、
「病は気から」
と言いました。
(昔の人って、やっぱり、スゴイ!)
だから、もう、テレビとか、新聞とかの、
コロナのニュース、見過ぎちゃダメです!
パンデミックは「恐怖」の大流行
「パンデミック」(感染症の世界的大流行)という言葉は、
ギリシア神話に登場する牧羊神の、
「パン」(Pan)から来ている、と言われています。
パンの「おたけび」は、聞いたものすべてを
恐怖で混乱させることから、
「パニック」(pan-ic)の語源でもあるそう。
だから、今、世界中で、大流行しているウイルスは、
コロナでなく、恐怖なのです。
「脳」を最適化すると「免疫」も最適化される
もし、コロナにかかったら、最初にすることは、
ディマティーニ・メソッドや、瞑想をして、自分の内側を整えることであると、
ディマティーニさんは、言います。
風邪のときに、瞑想すると、症状がなくなることも多いのだとか。
しっかりと水分補給をすることも大切。
そして、自分の行動に優先順位をつけて、
やりたいこと・大好きなことをする(最高価値観を生きる)こともとても大切。
そうすることで、「免疫」を支配している、
「脳(神経)を最適化することができるから。
すると、私たちの体に、本来、備わっている、
防衛機能の「免疫系」が、最適化されて、
コロナウイルスから、体を守ってくれるようになるのです。