世界でいちばん恐ろしい 内側へのバンジージャンプ
人が最も見たくない感情とは?
多くの人たちが、
絶対に避けたいと思っていることがあります。
それは、自分の内側と向き合うこと。
自分の内側には、怒りや憎しみ、
恥、罪悪感といった、ネガティブな感情が、
たくさん埋まっている。
誰もがそうした、ネガティブな感情を
見たくないし、感じたくないんです。
だから、猫が自分の、うんちやおしっこを、
砂をかけて隠すみたいに、
ネガティブな感情を、自分の内側に、
押し込め、隠している。
その中でも、特に、見たくない感情が、
恥や、罪悪感です。
[経済的に自立していない、
自分でお金を稼げない]
[風俗で働いていたことがある]
[昔、違法な薬物を使っていた]
[ネットワークビジネスで
友達を無くしてしまった]
[宗教にハマって、親に迷惑をかけた]
[精神疾患の持病がある]などなど。
私たちの、誰もがそうした恥や罪悪感を、
内側に持っているのだけれど、
それと直面することは、あまりにも、
心理的な苦痛が大きいから、
絶対に意識に上ってこないように、
何重にも砂をかけて隠しているんですよ。
でも、”自分の内側”に、隠したはずの、
恥や、罪悪感が、知らない間に、
ものすごい異臭を放って、仕事や、お金、
人間関係、恋愛、夫婦関係など、
”自分の外側”のさまざまなことを、
汚染している・・・。
実は、ぜんぜん隠せてなんていない。
多くの人がその事実に、うすうす気づきながら、
それでも、見たくないから、
”なかったこと”にしているんです。
だから、人生で一度も、
自分の内側と向き合うことをせず、
見たくない感情を、
墓場まで持っていく人が、ほとんどなんです。
自分と向き合わない代償
けれど、見たくないものを、見ない代償は、
実は、とてつもなく大きいんです。
だって、自分の内側と向き合うことでしか、
自分の奥底に眠っている”ほんとうの自分”と、
つながることはできないから。
[私が本当に、やりたいことは何か?]
[心が深く満たされることは何か?]
[魂が喜ぶ、創造的な活動
(クリエイティビティ)は、何か?]
[私は、何をするために、生まれてきたのか?]
[天から与えられた、
私ならではの、才能(gift)は何か?]
[私にしかできない、世界への貢献は、何か?]
自分の内側と向き合い探求することをせずに、
[自分の本質]
[正直な気持ち]
[本心]
を見つけられた人に、いまだかつて、
一度も、出会ったことがありません。
つまり、見たくないものを、見ないことで、
人生で、いちばん大切なことを、
見逃してしまうということ。
死ぬ瞬間の最大の後悔
だから、人生の晩年や、死ぬ間際に、
とても大きな後悔を持つ人が少なくないんです。
終末期医療に、長年、携わった
オーストラリアの看護師ブロニー・ウェアさんは
誰にでも共通する、死の直前の、後悔は、
「自分に正直な人生を生きればよかった」
と、いうものであると、
著書の『死ぬ瞬間の5つの後悔』中で、
言っているんです。
これが、自分の内側と向き合う痛みを
避けることの、代償なんですよ。
内側へのバンジージャンプ
なーんて、
偉そうなことを、言っているけれど
そういう私も以前は、
自分の内側と向き合うことが
恐ろしくて仕方ありませんでした。
だから、ずっと、見ないようにして、
なかったことにしてやり過ごしていたんです。
ところがあるとき、
「病気と、失業と、失恋」が、一度に、
人生に降り掛かってきて「人生、終わった…」
と、思いました。
で、私、その崖っぷちで、
人生でいちばんやりたくなかった、
”自分の内側へのバンジージャンプ”
を、思いきって、決行したんです。
そうしたら、そこから、すっごく、
大きく人生が変わったんですよ。
誰の人生にも、
必ず、そういうチャンス(=ピンチ)は、
やってくると、思うんです。
崖っぷちに追い詰められて、
「もう、これ、飛ぶしかないやん」
という状況がいつかやってくる。
そのときに、「えい、やー!」
と思いきって、自分の内側にバンジーすると、
そこから、驚くほど、
人生が、変わってしまうんですよ。
今日のお話は、先週の立春セミナーで、
ガチで自分の内側と向き合った受講生の2人に
インスピレーションを受けて書きました。
このお話が少しでも
あなたの役に立つと嬉しいです。
飛田貴生