病気はメッセージ リウマチと乾癬が教えてくれたこと
目次
「リウマチ」と「乾癬」2つの難病
私は、28才のときに「関節リウマチ」と診断されました。
医者には、「このまま病気が進行すれば、車椅子の生活になるかもしれない」と言われました。
あまりに、突然のことで、ショックでした。
関節リウマチは、全身の関節と骨が破壊される病気です。
この病気は、とにかく痛みがひどい。
インフルエンザになると、全身の筋肉と関節が痛くなって、
体がブルブル震えるぐらいの、悪寒がしますよね。
リウマチは、それをさらに、強烈にしたような症状です。
しかも、インフルエンザのように、一時的な痛みではなく、
慢性的に、ずっーと、ひどい痛みが続きます。
私のリウマチは重症だったので、鎮痛剤がひとときも、手放せませんでした。
歯を抜いたときに飲む、ロキソニンという鎮痛剤を、
毎日3錠、1年365日飲み続けていました。
鎮痛剤がないと、痛みがひどくて、普通に生活できません。
鎮痛剤は、私の、”命綱”でした。
私には、その他にも「乾癬」(かんせん)という、
難病に指定されている、皮膚病の持病がありました。
いちばん強いステロイド軟膏を、身体中にベタベタと塗りたくっていたんです。
もう本当に、”薬漬け”でした。
何年、病院に通っても、症状が良くなることはありませんでした。
それどころか、どんどん悪化していきました。
両手の指の骨が破壊されて、”ニワトリの手”のようなカタチに変形しました。
指が痛くて、ペットボトルのフタを開けることも、
つめ切りで、つめを切ることも、できなくなりました。
そして、ついに、医者から、障害者の認定を受けるように勧められたのです。
こうして、30歳で、肢体不自由に身体障害になりました。
まさか、自分が障害者になるなんて・・・。
このときは本当にショックでした。
会社員の仕事が続けられなくなり、収入が激減しました。
希望を失った私は、体調が悪いのに、お酒をたくさん飲むようになりました。
悪いことは、重なるものです。
当時、付き合っていた彼女も、去っていきました。
きっと、自暴自棄な私に、失望したのでしょう。
病気と、失恋と、失業が一度に降ってきて、
「人生、終わった」と思いました。
人生のどん底で聞いた「内なる声」
私は、そのあと、何ヶ月も、ずっと泣いていました。
「30年も生きてきたのに、私には何もない」
自分のことを、恥じて、責め続けていました。
ところがあるとき・・・
私の内側から、突然、とても強い思いが湧き上がってきたんです。
「このままで終わりたくない」
「自分を変えたい」
「人生を変えたい」
と。
そして、私は、自分に問いかけました。
「どうしたら、僕は変われるだろう?」
「どうしたら、今の状態から抜け出せるだろう?」
と。
それから、たくさん本を読むようになりました。
ビジネス、自己啓発、心理学、スピリチュアルの本を、片っ端から、読み漁りました。
あるとき、一冊の本と出会いました。
『人生の答えはいつも私の中にある』(アラン・コーエン著)
この本を、読んで、とても救われたように感じました。
ネットで調べると、著者のアラン・コーエンさんが近々、来日して、
セミナーを開くことがわかりました。
「この人に、会いに行け」
私の内側の声が、そう言いました。
私は、すぐに、セミナーへの参加を決めました。
人生のどん底でした、この決断が、
私の人生を大きく変えることになるとは、このときは、まったく、思いもしませんでした。
病気はメッセージ
アラン・コーエンさんのセミナーでは、
「自分の本音を、正直に話す」
という、ワークをしました。
ハートを開くための、ワークです。
私は、ペアになった男性に、そのときの、自分の正直な気持ちを洗いざらい、すべて話しました。
元カノや、親友にだって、話したことがないような、
自分の本心をぜんぶ、オープンに打ち明けたのです。
そして、50人ぐらいの参加者の前でも、同じことをやりました。
そんな風に、自分をさらけ出せたのは、生まれてはじめての体験でした。
すると、ずっと胸のあたりにあったモヤモヤしたものが、
すっと無くなって、体がとても軽くなったのです。
そのあとも、セミナーは続き、偶然、病気についての話題になりました。
アランさんは、
「病気が癒されないのは、自分を傷つけることをやめないからです。」
と言いました。
思い当たることがあった私は、手をあげて質問をしました。
「私は、病院で、リウマチと、乾癬という病気だと診断されました。
”癒されないのは、自分を傷つけることをやめないから”
という話には、とても、心当たりがあります。
私は、自分に厳しくて、すぐに、ダメな自分、できていない自分を責めてしまいます。
私が病気なのは、自分で自分を痛めつけていることが、関係しているのかもしれないと思いました。
何か、アドバイスをいただけないでしょうか?」
すると、アランさんは、こんな風に教えてくれました。
「病気は、マインド(思考)を改めなさい、ライフスタイルを改めなさいというメッセージです。
あなたの病気を愛してください。
病気は、あなたの友達です。
あなたがマインドを改めるように、ライフスタイルを改めるように、
病気はあなたのためにメッセージを送ってくれているんです。
もしかしたら、あなたのマインドの中には、何か硬い殻のようなものがあって、
それが病気として、外の出てきているのかもしれませんね。
その硬い殻のようなものが、なくなたら、自然に病気も治るかもしれません。」
正直、そのときは、あまり、この話が、ピンときませんでした。
しかし、私は、そのあと、アランさんの言葉の意味を、身をもって知ることになるのです。
リウマチの痛みが消える
セミナーの翌日、ベッドで目覚めた私は、体の異変に気づきました。
鎮痛剤が切れているはずなのに、体の痛みがまったくない・・・。
リウマチは、”朝のこわばり”といって、
朝、起きたときが、いちばん痛みが強いのに。
その朝は、痛みがないどころか、体がとても軽い。
信じられませんでした。
「もしかして、昨日のセミナーでやったワークの効果なの?」
と思いましたが、
「いやいや、そんなはずはない」
と思いました。
だって、今まで何年、病院に通っても、良くならなかったのに、
それが、たった1日で解消されるなんて、ありえないから。
どうせ、しばらくしたら、また、痛みが戻ってくるに違いないと思いました。
でも、1日が過ぎても、1週間が過ぎても、1ヶ月が過ぎても、
リウマチの痛みが戻ってくることはありませんでした。
私は、病院に行くのをやめ、7年以上、飲み続けていた薬を、すべて捨てました。
まさか、こんな日がくるなんて、思いませんでした。
「愛と感謝」が足りていない
それから、しばらくは、とても穏やかに過ごしました。
ところが・・・
アラン・コーエンさんのセミナーから半年が過ぎた頃、
再び、リウマチの痛みが戻ってきたのです。
克服したと思ったのに、とてもショックでした。
その頃、アランさんのセミナーで知り合った人から、講演会に誘われました。
”引き寄せの法則”で世界的なベストセラーになった
『ザ・シークレット』に登場する、Dr.ジョン・ディマティーニが
初来日し、都内で講演会を開くというのです。
『ザ・シークレット』は、私も、読んでいました。
もう一度、読み返すと、Dr.ディマティーニは、
健康と病気についての章に、集中的に登場していました。
本の中で、Dr.ディマティーニは、こう書いていました。
「病気になるのは、愛と感謝が足りていないことを、私たちに教えるためだ」
私は、この人の話を聞いてみたいと思い、講演会に参加することにしたのです。
講演会の当日。
質疑応答のコーナーで、私は、真っ先に、手をあげて質問しました。
「Dr.ディマティーニは、ザ・シークレットの中で、
病気になるのは、愛と感謝が足りないことを、私たちに教えるためだと書いています。
これは、どういう意味なのでしょうか?
私には、リウマチと、乾癬という皮膚病の持病があります。
何か、アドバイスをいただけませんか?」
すると、Dr.ディマティーニは、こんな風に教えてくれました。
「病気の症状というのは、あなたのマインド(思考)に対しての、あなたの体からのフィードバックです。
私たちが病気になるのは、バランスの取れていない見方や、考え方をしているとか、
愛や感謝が不足していることを私たちに教えるためなのです。
私たちの生理機能が病気をつくるのです。
ですから、身体が示す兆候や症状は、そんなに悪いこと、というわけではないのです。」
驚いたことに、Dr.ディマティーニも、アラン・コーエンさんとまったく同じことを言ったのです。
「病気は、メッセージである」
と。
Dr.ディマティーニは、私のリウマチと、乾癬が良くなるための、アファメーションも教えてくれました。
「私が何をしたとしても、何をしなかったとしても、私は、愛される存在です。」
私は、他人の期待に応えて、生きる必要はありません。
私は、インスピレーションに導かれた人生を送るために存在しています。
どんな人も、私より、優れているとか、劣っているということはありません。
彼らは、私自身を投影しているだけです。」
Dr.ディマティーニからもっと、学びたいと思った私は、
1ヶ月後に開催される、Dr.ディマティーニのセミナーに参加することにしました。
Dr.ディマティーニの質問
Dr.ディマティーニが講師をする日本初のセミナー、
ライフマスタリープログラムの、2日目が終わり、帰ろうとしていたときのことです。
若い女性が、Dr.ディマティーニに、個人的に病気の相談をしているのが目に入りました。
そのとき、またも、私の内側の声が言いました。
「話を聞きに、行きなさい」
私は、女性の話が終わるのを待って、
Dr.ディマティーニに、持病のリウマチの再発について相談しました。
すると、Dr.ディマティーニは、突然、私に、いくつもの質問をはじめたのです。
あとでわかったことですが、この質問は、
Dr.ディマティーニが開発した、ディマティーニ・メソッドと呼ばれる方法論でした。
私は、幸運にも、日本で初めて、開発者のDr.ディマティーニから直接、
ディマティーニ・メソッドをやってもらうという、幸運に恵まれたのです。
その時の、セッションは、15分ぐらいだったと思います。
Dr.ディマティーニの質問によって、ブレイクスルー(意識の変容)が起こり、
涙が溢れて止まらなくなりました。
アランさんのセミナーのときと同じように、ワークによってハートが大きく開いたのです。
セッションのあと、体がとても軽くなっていました。
そして、次の日の朝、ベッドで目覚めた私は、またも、
リウマチの痛みが消えていることに気づきました。
3人の先生の教え
それからしばらくして、Dr.ディマティーニのセミナーで知り合った、
カイロプラクティックの先生に勧められて、セミナーに参加しました。
それは、世界的に有名なカイロプラクターのルー・コレート先生が講師をするセミナーでした。
ルー先生は、セミナーの中で、病気について、こんな風に、教えてくれました。
私たちは、ボディ(体)と、マインド(思考)とスピリット(魂)でできている、多次元の存在です。
病気や症状は、スピリットからのメッセージです。
そのメッセージを理解しようとせずに、
どんな意味なのかわからないときは、症状や痛みで苦しみます。
しかし、メッセージを理解して、それに従えば、症状や痛みは消えていきます。
アラン・コーエンさん、Dr.ジョン・ディマティーニ、ルー・コレート先生、
3人の先生が教えてくれた、”病気になる理由”は、まったく同じだったのです。
病気は、あなたの友達です
”ワークによってリウマチの痛みが消える”
という体験を1年で2度も体験した私は、
「自分も、アランさんやDr.ディマティーニと同じことができるようになりたい」
と、強く思いました。
そして、ディマティーニ・メソッドと、アラン・コーエンさんのコーチングを学び、
ヒーリングの仕事をスタートさせました。
この仕事を続けていて、わかったことがあります。
それは、ヒーリング・メソッドによって人の癒しに貢献することこそが、
私が心から、やりたいことであるということです。
ヒーリングこそ、私の人生の目的、使命だったのです。
人の癒しに貢献する、この道へと、私を導いたのは、
リウマチと、乾癬という、2つの難病でした。
病気で苦しんだからこそ、人の癒しに貢献するための知恵を、
学び、身につけることができていたのです。
私がこの仕事でいちばん好きなのは、
”目の前の人の人生が変わる瞬間”に、立ち会えること。
これは、アランさんと、Dr.ディマティーニが、私にしてくれたことでもあります。
もし、リウマチと、乾癬にならなければ、
私は決して、ヒーリングに関心を持つことはなかったでしょう。
もし、そうなっていたら、
心からやりたいことをやって生きる人生も、
アランさんと、Dr.ディマティーニが教えてくれたヒーリングの知恵も、
そして、今の奥さんも、存在しないことになります。
リウマチと、乾癬が、私に伝えたかったメッセージは、とてもシンプルです。
「やりたいことをやって、自分らしく生きなさい」
病気は、私が自分らしく充実した人生を生きられるように助けてくれた。
あなたの病気を愛してください。
病気は、あなたの友達です。
あの時は、わからなかったけれど、
今なら、アラン・コーエンさんの言葉の意味がわかります。