深い悲しみグリーフと安堵感リリーフとディマティーニメソッド
ディマティーニメソッドC面
ディマティーニ・メソッドC面は、主に、死別や離婚、失恋、ペットロスといった喪失によって感じる、”深い悲しみ”(グリーフ=悲嘆)を解消するための方法論です。
また、子供の誕生や結婚、恋愛といった獲得によって感じる、”安堵感”(リリーフ)を、解消することもできます。
開発者で、人間行動学の世界的権威の、Dr.ジョン・ディマティーニは、ワークに適切に取り組むことによって、喪失と、それに伴う深い悲しみ、または、獲得と、それに伴う、安堵感を、数分から最大3時間以内に、解消できると言っています。
Dr.ディマティーニは、強い確信を持ってこう言います。
「自分の子供やパートナーといった大切な人を亡くしたことで感じる深い悲しみを、たった数時間で、完全に解消してしまう方法が、ディマティーニ・メソッドの他に、世界中、探して見つかるだろうか?
もし、そういったものが存在するなら、私に教えてほしい。
でも、今まで、そんなものは見たことも聞いたこともない。
私はこれまで3600以上の事例でディマティーニ・メソッドの効果を確かめてきた。
この方法は、他に代わるもののない、卓越したものだ。」
深い悲しみグリーフと安堵感リリーフ
深い悲しみグリーフ
心から求めるものを、喪失したときに感じる深い悲しみを「グリーフ」と言います。
「グリーフ」は主に2つの理由によって起こります。
1.心から求めるもの喪失する
例えば、加齢によって、若さと、外見的な魅力(心から求めるもの)が失われていくことで、あなたは、深い喪失の悲しみを感じるでしょう。
また、職業上の権威あるポジションや、ステイタス(同)が失われることで、深い喪失の悲しみを感じるということもあるでしょう。
2.心から避けたいものを獲得してしまう
例えば、仕事で上司から、重大な責任やプレッシャー、ノルマ(心から避けたいもの)を与えられることで、あなたは、深い喪失の悲しみを感じるでしょう。
また、病気や事故など、健康問題を抱える(同)ことで、深い喪失の悲しみを感じるということもあるでしょう。
安堵感リリーフ
心から求めるものを、獲得したときに感じる安堵感を「リリーフ」と言います。
「リリーフ」は、主に2つの理由によって起こります。
1.心から求めるものを獲得する
例えば、理想のパートナーに出会い恋愛関係になる(心から求めるもの)ことで、あなたは、安堵感を感じるでしょう。
また、会社での昇進や、ビジネスのチャンスを獲得する(同)ことで、安堵感を感じるということもあるでしょう。
2.心から避けたいものを喪失する
例えば、陰険なパワハラ上司(心から避けたいもの)が、転勤していなくなることで、あなたは、安堵感を感じるでしょう。
また、持病のアトピー性皮膚炎(同)が完治することで、安堵感を感じるということもあるでしょう。
サバイバルと脳の報酬系
深い悲しみと安堵感は、脳の「大脳辺縁系」と関連しています。
「扁桃体」や「海馬」などがあるこの脳の領域は人間の進化的変化の過程において、特に古い部分であり「生命維持」(サバイバル)や「本能による行動」「情動」(恐怖、怒り、悲しみ、喜び)を、司っています。
つまり、この”古い脳”は、”動物的な本能”と、直結しいるということです。
”動物の脳”である「大脳辺縁系」が反応する、要因は、主に2つあります。
- 求めるもの(獲物、エサ)を失うという知覚と認識
- 避けたいもの(捕食者)を得るという知覚と認識
つまり、私たちの持つ”動物の脳”には、「自分が食べられてしまう苦痛を避け、自分がエサを食べる快楽だけを得たい」(=悲しみのない、喜びを得たい)という、”生存本能”(プログラム)が存在しているということです。
脳は、心から求めるもの(獲物、エサ)を獲得したと知覚・認識すると、ドーパミン(しあわせホルモン)、オキシトシン(愛情ホルモン)、バソプレシン(下垂体ホルモン)、セロトニン(しあわせホルモン)、エンケファリン(内因性のアヘンに似た物質)、エンドルフィン(内因性モルヒネ)、エストロゲン(女性ホルモン)といった快楽物質(脳内麻薬)を分泌し、それによって、安堵感を感じます。
しかし、心から求めるもの(獲物、エサ)を喪失したと知覚・認識すると、脳内でそれらの”快楽物質”が分泌されなくなり、安堵感が感じられなくなります。
すると、脳内で、快楽物質への「渇望」(craving)が起き、中毒物質(ドーパミン、セロトニンなど「安堵感」をつくる原料)への、「離脱症状」が起こります。
そうした心から求めるものが、手に入らない中毒症状(アディクション)が、深い悲しみなのです。
つまり、獲得と喪失、それに伴う、安堵感と深い悲しみは、「生命維持」(サバイバル)に関連する、動物的な反応であり、「脳の報酬系」に関連する、生化学的、神経科学的な反応であるということです。
こうした反応はアルコールや、ニコチン、コカイン、アヘン、オピオイドなど、依存性のある物質へ中毒症状と、ほとんど同じなのです。
量子もつれ
実は、深い悲しみと安堵感は、コインの裏表の関係にあります。
Dr.ディマティーニは、
「無意識の深い悲しみのない意識的な安堵感はなく、無意識の安堵感のない意識的な喪失の悲しみはありません。」
と言っています。
例えば、愛する人と死別して(意識的に)深い悲しみを感じている人は、(無意識に)愛する人から解放され、自由になったことで安堵感を、感じているということがよくあります。
けれど、私たちの社会には、「人が死んだときは、深く悲しむものである」といった倫理や道徳があるためのに、そうした安堵感は、無意識に抑圧され、気づかないことがほとんどです。
また、愛する人と結婚して(意識的に)安堵感を感じている人は(無意識に)誰にも束縛されずに生きる自由を、失った喪失感を感じているということがよくあります。
どんな安堵感にも気づいていない深い悲しみがセットとして存在しているし、どんな深い悲しみにも、気づいていない安堵感がセットとして存在している。
磁石の両極(S極とN極)を決して切り離せないのと同じように、「安堵感と、深い悲しみ」(プラスとマイナス)は、決して切り離すことができません。
「安堵感と、深い悲しみ」は、相補関係にあり、”量子もつれ”のように、強力に結びついて、2つでセットになっているのです。
Dr.ディマティーニは、
「愛とは相補関係にある正反対のものの共時的な統合です。」
と、言っています。
相補関係にある「深い悲しみと安堵感」という正反対のものが、意識上で同時に結びつき、統合されたとき、私たちのハートは、愛と感謝(無条件の愛)で満たされ、マインドは確信と存在感で満たされます。
それが、ディマティーニ・メソッドC面に取り組むことで起きるブレイクスルーです。
安堵感と深い悲しみが統合し、獲得と喪失の幻想が消滅した瞬間、私たちは、動物の脳である「大脳辺縁系」の束縛から解き放たれ、「ヒト」として最も発達した脳の最高中枢である「前頭前野」を活用して、生きることができるようになります。
それは、変化に「反応」(reaction)して生きる「動物」から、変化に応答(response)して生きる「ホモサピエンス」(ラテン語で「賢い人間」の意味)への進化・覚醒です。
「獲得が喪失よりも大きいと認識すると、人は感情的に虜になったり、夢中(中毒)になったりし、喪失が獲得より大きいと認識すると、拒絶や憤り、幻滅を感じる。
獲得したものと喪失が量的にイコールでないとしたら、それは嘘である。
虚偽とは、バランスがとれていない状態のことである。
獲得と喪失がイコールになってはじめて、バランスのとれた感謝、そして無条件の愛の状態になる。
真実は、すべてがバランスしているのである。」
ーDr.ジョン・ディマティーニ
「大衆は、獲得と喪失、安堵と深い悲しみの世界の中で生き、マスターは、変容の世界に
生きています。」
ーDr.ジョン・ディマティーニ
「得ることなしに失うことも、失うことなしに得ることもありません。」
ー Dr.デニース・ナドラー
追伸:
深い悲しみグリーフを愛と感謝に変容させるディマティーニ・メソッドC面を、個人セッションで提供しています。
詳細、お申し込みは、コチラです。
飛田貴生