ガウディに学ぶ 行動できない「完璧主義」の手放し方
はじめの一歩を踏み出せない理由
今日は、私のところに、個人セッションを受けに来てくれたクライアントさんの話。
その男性は、ディマティーニさんや、哲学者のドゥルーズ、ライプニッツが大好き。
普段、めちゃくめちゃ本を読んでいて、自分で文章も書いているそうなんですが、
これをビジネスにしたいと考えていて、
「哲学の読書会や、勉強会を開きたい!」
と、ずっと、思っているそうなんですね。
けれど、なかなか、はじめの一歩を踏み出すことができない・・・
と、悩んでいました。
それで、なんで、はじめられないのか、聞いてみたら、
「間違ったことを教えてしまったらいけないし、
自分にそういうことを教える資格があるのか、わからない」
って言うのです。
つまり、自信がないんだと思うんですよ。
それで私、ちょっとピンと来て、自分の体験をお話したんです。
完璧になるまで待たないでいい
11年前に、ディマティーニ・メソッドの資格を取ったとき、
私は、対人支援の、ど素人でした。
そのときの本業は、「ネットの本屋さん」だったんです。
もともと私は、個人セッションやセミナーの仕事をはじめるつもりなんて、
まったく1ミリもなくて、ただ自分の悩みを解決したかっただけなんです。
その悩みとは、
「ずっと、モテない、ダメな自分を変えたい、可愛い彼女がいる自分になりたい」
というもの。
それで、メンターのディマティーニさんや、アラン・コーエンさんから、
”ソウルメイト(運命のパートナー)に出会うための秘訣”を、学んでいたんです。
この2人には、高級外車が買えるぐらいの金額を貢ぎました・・・。
けれど、そのおかげで、
”世界中の98%の人が知らない、ソウルメイトの秘密”
を知ることができたのです。
これは、まさに、知恵・叡智ですよ。
それで私、ソウルメイトに出会うための、その方法論を
自分で実践しはじめたですね。
そのとき、ふと思ったんです。
ディマティーニさんと、アラン・コーエンさんに教えてもらった
この知恵を、独り占めしておくのは、もったいないぞ。
この知恵を求めている人が、私以外にもたくさんいるはずで、
そういう人たちに教えてあげたら、きっと、役立ててくれるぞ。」
って。
それで、いきなり、
理想のパートナーに出会うためのセミナーと個人セッション
をはじめてしまったんです。
自分に彼女がいないくせに 笑
そうしたら、なんと!!
「彼ができて、今度、結婚することになりました!」
「セミナーの後にすぐ、結婚して、赤ちゃんができました!」
という報告が何人もの人から届いたんですよ!
えーっと、私は、まだ彼女できてないんですけど、
先を越さないでほしいんですが・・・。
それで私、このとき思ったんですね。
「自分が完璧にできていなくったって、全然、問題ないんだ。
何かをはじめるのに、自分がマスターするまで、待つ必要なんてないんだ。」
って。
ちなみに、そのちょっと後に、友人が開いた勉強会で、今の奥さんと出会いました。
そのときに、
「飛田くんは、仕事何しているの?」
と聞かれて、
「理想のパートナーに出会うためのセミナーやってるよ」
て答えたんですが、
それで奥さんは、当然、私にパートナーがいると思ったそうです。
それで、あとで、
”私がパートナーがいないくせに、パートナーシップセミナーをやっている”
ことを知って、
「この人、大丈夫かしら?!」
って思ったそうです。
でも、その後、その人と、結婚しちゃうわけなんですが 笑
サグラダファミリアは設計図すらない
多くの人たちが、
「自分が完璧になるまで、はじめるのを待たなくてはならない」
「マスターするまでは、スタートしてはいけない」と、
思って、ずっと、一歩踏み出せないでいます。
でも、あなたが”その素晴らしいもの”を、
求めている人たちと分かち合うことを、ためらっていたら、
その人たちを長い間、待たせることことになるし、
人生を変えるチャンスを奪ってしまうことにもなる。
ただ、あなたが「自分は不十分だから」とか「自信がないから」と、
怖がっている理由のために。
もう、これ、超もったいない!!!
スペイン・バルセロナの「サグラダ・ファミリア」には、
”ちゃんとした設計図が存在していない”といいます。
建築家のアントニオ・ガウディは、
設計図をほとんど書かず、模型やスケッチで建築を指示していたそう。
しかも、けっこう、ざっくりしたスケッチで細部までは描かれていない。
その上、建設途中にガウディは、事故で亡くなってしまい、
彼の頭の中にあった設計図(というか、イメージ)も失われてしまい、
残された少ない資料と、ガウディの思想をもとにして、
その後も、建築が続けらているのだということ。
つまり、サグラダ・ファミリアは、建設が未完成なだけでなく、
設計すらも未完成なままスタートしたプロジェクトなのです。
未完成でもスタートしよう
もし、130年前に、ガウディが、
「間違ったものを建てちゃったらいけないし、
自分にそういうことをやる資格があるのかわからない。
設計図すらできてないし・・・。」
と、サグラダ・ファミリアの建設を、ためらっていたらどうでしょうか。
世界遺産で、年間450万人の人が訪れる、スペイン・バルセロナのシンボルは、
今、存在しないことになります。
もうこれは、すごい世界的な大損失ですよ!!
だから、そこのガウディさん、
もう四の五の言わず、「未完成」のまま、はじめちゃいなよ!!
いつもお読みいただきありがとうございます。
飛田貴生