「自分に自信がないメリット」弱点は最高の強みになる

自分に自信がない「達人」

私がとても尊敬している治療家に、S先生という方がいます。

S先生は40年近いキャリアのある、凄腕の治療家で、日本中にお弟子さんが、たくさんいます。

治療院のスタッフは、ほとんどが元患者さん。

先生の治療で、病気が治ったことに感動して、働きはじめたという人がたくさんいるんです。

そんな、患者からも、弟子からも、尊敬され、慕われるS先生ですが、実は、まったく、「自分に自信がない」と言います。

以前に、ご飯を、ご一緒したときのこと。

先生は、自信なさげに、私に、ボソッとこう言いました。

「みんな、僕のことをスゴいと褒めてくれて嬉しいのだけれど、僕は、自分のことスゴいと思ったこと、一度もないんだよ。

自分はダメだ、まだまだだって、いつも思ってるんだ。」

そのときは、

スゴイ技術を持っていて、経済的にも成功している先生が、自分に自信がないって、いったい、どういうことなの?!

と思いました。

「自信がない」がつくる「向上心」

けれど、実は、「自分に自信がない」ことこそが、先生を、「達人」にしていることに、気づいたんです。

先生は、「自分はダメだ」「まだまだだ」と思っているので、いくつになっても、学ぶことを、ゼッタイにやめません。

もっと、技術を高めるには、どうしたらいいのか?

もっと、治療で効果を出すには、どうしたらいいのか?

を考え続けています。

たくさん本を読み、セミナーにも参加し、私のような二回りも年下の者からも、学ぼうとします。

「自分に自信がない」という思いが、「強い向上心」と、「謙虚に学ぶ姿勢」と、「他者の教えを聞く耳」をつくり、周りから、「達人」と呼ばれてるようになった今でも、「自分は浅学」だと言って、学び続けているのです。

私は、そういう先生を、とてもカッコイイと思います。

でも、もし、先生が「自分に自信を持っている人」だったとしたら、どうだったでしょう?

「自分はスゴイ」「十分に熟達している」と思った瞬間に、そこで学ぶことをやめてしまっていたでしょう。

「もう、十分」と思っていたら、「もっと、技術を高めよう」「もっと治療で効果を出そう」なんて、考えることは不可能です。

本を読んだり、セミナーに参加する必要性もないし、「自分はスゴイ」という、プライドが邪魔をして、人から何かを教わろうともしないでしょう。

もし、自分に自信があったら、「向上する意欲」も、「学びに対する謙虚さ」も、「他者の教えを聞く耳」も、ぜんぶ、なくなってしまう。

もし、そうなっていたら、「達人」は、いないことになり、先生の治療によって病気が治る多くの患者さん、先生の開発した治療法を使って、全国で活躍しているお弟子さんの、すべてが、存在しないことになる・・・。

私からしたら、それは、とてつもない悲劇です。

だから、先生が、自分に自信がない人で、本当によかったと思うんです。

自分の弱点は「最高の武器」

一見して、「自分の弱点」だと思うことが、実は、「最高の武器」であったりします。

自分のダメなところ、悪いと思っていること(弱点)が、自分と周りの人に、与えているメリットを、どんどん見つけていきましょう。

弱点のメリットを見つければ見つけるほど、あるがままの自分を受け入れて、感謝できるようになります。

その瞬間に、これまでずっと、弱点だと思っていたことを、自分の最高の武器として使えるようになります。

自分の弱点を最強の武器に変える、ディマティーニメソッドのやり方については、

こちらの記事で詳しく紹介しています。

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