ディズニーシーの悪夢 マインドが「幻想と悪夢」をつくりだす

ディズニーで一番怖いアトラクション

以前に、奥さんと東京ディズニーシーに行ったときのこと。

「タワー・オブ・テラー」というアトラクションに乗りました。

急上昇、急降下を繰り返す、フリーフォールタイプの絶叫系アトラクションです。

正直、私は絶叫系が苦手なので、できればこのアトラクションだけは乗りたくないと思っていたんです。

でも、奥さんは、すごいノリノリで、「乗りたい!」と言う・・・

それで、愛妻家の私は、仕方なく、列に並ぶことにしたのです。

人気アトラクションだから、平日なのに、待ち時間は、80分でした。

私は、暇つぶしに、スマホで、「タワーオブテラー」についてググってみました。

けれど、これがそもそもの、間違い。

「タワーオブテラー」についての、すごく怖いレビューを見つけてしまったのです。

そこには、

「東京ディズニーリゾートでいちばん怖いアトラクション」

「怖すぎてもう二度と乗りたくありません」

「トラウマになりました・・・」

と書いてある。

それを見たら、私、ものすごく怖くなってきてしまったんです。

しかも、私たちの、後ろに並んでいる、高校生ぐらいの男の子が、

このアトラクションがいかに怖いかということを、大きな声で、まくしたてていたんです。

で、私は、ますます、怖くなってしまった・・・。

80分の恐怖

たんだん、口数が少なくなって、トイレに行きたくなってきました。

ちびまる子ちゃんの、キャラって、

不安なときとか、あせっているときに、顔に縦の線が入るじゃないですか。

まさに、私は、そんな顔をしていたのでしょう。

奥さんは、それに気づいて、

「怖かったら止める? それでもいいよ。」と言いました。

ぶっちゃけ私は「うん」と、即答したかったんですが、

プライドが邪魔して、「僕、怖いから乗るの止めます」なんて、言えなかったんです。

で、「ふん、大丈夫だよ」とつい、強がってしまいました。(苦笑

恐怖のために、どんどん顔に縦の線が入っていく私・・・。

すると、奥さんは、

「このことにどんなメリットがあるのかディマティーニ・メソッドやってみたら?」

と言いました。

私はカチンときて、「ふん、そんなメソッド知らんわ」と言ってやりました。

そして、遂に私たちの番が回ってきました。

結局、私は、恐怖と緊張のために、並んでいる間に、3回もトイレに行きました・・・

アトラクションに乗って、シートベルトを締め、私はようやくあきらめ、覚悟を決めました。

「悪夢」と「幻想」

アトラクションは、急上昇と急降下を3回繰り返して止まりました。

あっという間の2分間でした。

私は終わった瞬間、

「えー、ぜんぜん、怖くないじゃん! 心配して損した!」

と思いました。

予想外にまったくなんにも、怖くなかったんですよ、私。

私は、スペースマウンテンの方がよっぽど怖いと思います。

で私は、思い知ったんです。

自分が普段いかに、不安や心配に、コントロールされているかということに。

列に並んでいる80分の間、私は、ずっと、不安と恐怖に支配されていた。

でも、心配していたことは、実際には、起きませんでした。

つまり、

アトラクションに乗っているときに感じたストレスよりも、

心配しながら列に並んでいたときのストレスの方が、はるかに大きかったということ。

そして、私は、普段から、このパターンを繰り返していることに気が付きました。

よく考えたら、心配していたことが、実際に起きたことなんて、これまで、ほとんどない。

それなのに、無意識に、つい思考(マインド)は、

最悪な事態(悪夢=ナイトメア)を想像して、不安や恐れをつくりだしてしまう。

そうやって、恐れや不安にコントロールされている。

もしかしたら、あなたにも、今、すごく、不安で心配なことがあるかもしれません。

・お金がなくなったらどうしよう
・失業したらどうしよう
・お客さんが来なかったらどうしよう
・仕事がうまくいかなかったらどうしよう
・好きな人に嫌われたらどうしよう

といったように。

けれど、その心配の、ほとんどは、まず実際には、起こりません。

万が一、それが起きたとしても意外となんとかなるものです。

重度の身体障害者の私が、言うと、説得力ありませんか? 笑

人生にいろんな困難なことはありましたけど、

それでも、こんな風に、のんきに、ディズニーシーに行ったりしています。

「思考」(マインド)がつくりだす、悪いことだけで、良いこと一切ない、偏った状況のことを、

「悪夢」(ナイトメア)と呼びます。

一方、「思考」がつくりだす、

良いことだけで、悪いことが一切ない、偏った状況のことを、

「幻想」(ファンタジー)と呼びます。

でも、私たちの住むこの世界、宇宙では、

常に、均衡(バランス)を取ろうとする力である「愛」が働いているから、

そういったアンバランスな偏った状況というのは、実際には、存在しないのです。

「悪夢」(ナイトメア)は、実際には、存在しない

これが、「タワーオブテラー」が私に教えてくれたこと。

うーん、ディズニーってすごく深いのね・・・。

Follow me!