「ソウルメイトの秘密」探すのをやめると「運命の人」に出会える
彼女ができないコンプレックス
私が30歳のときのお話です。
当時、付き合っていた彼女が、私の家に訪ねてきて、突然、こんな風に言いました。
「好きな人ができたら、別れて欲しいの。
その人とはもう、結婚の約束もしているの。
来月には、大阪に引っ越すことにしたの。
だから、あなたとはもう、一緒にいられないの。」
ある日、突然、彼女は私の前から突然、去っていきました。
彼女とは7年間、付き合っていました。
私は、24歳まで「恋人いない暦=年齢」だったので、彼女が私にとって唯一、付き合った女性でした。
彼女と別れた後、再びパートナーができない状態が10年以上も続きました・・・。
パートナーができないことは、私にとって、すごく大きなコンプレックスだったんです。
なんとか、そんな自分を変えたいと思いました。
なぜ、自分にはパートナーができないのだろう?
どうしたら、パートナーができるのだろうか?
ずっと、その答えを探していたんです。
パートナーシップの先生
私は、パートナーシップについての本を読み、セミナーにも参加するようになりました。
そこで、3人の先生に、出会いました。
世界的なスピリチュアの教師の、アラン・コーエンさん、人間行動学の世界的権威の、ドクター・ジョン・ディマティーニ、世界的なメンタルコーチの、デニース・ナドラー先生の3人。
彼らはいずれもパートナーシップや、人間関係の専門家です。
私は、3人の先生から、「運命の人に出会う方法」を、貪欲に学びました。
願望実現のワーク
アラン・コーエンさんの、ワークショップに参加していたときのことです。
私は、課題に取り組んでいました。
それは、下記のようなワークでした。
【質問1】
「あなたが望んでいること、叶えたい目標は何ですか?」
私は、
「最高のパートナーに出会う」
と書きました。
【質問2】
「その願望や目標が実現することで、あなたが実感できる、もっとも大きな感覚や体験は何ですか?」
私は、
「受け入れられている感覚」
「愛されている感覚」
「自分自身を認められる感覚」
と書きました。
このとき、気づいたんです。
私が、いちばん求めていたのは、「人から受け入れられこと」「愛されること」だということに。
そうしたら、もっと、深いところにある、願望にも、気づきました。
それは、
「自分を受け入れること」
「自分に価値を認めること」
「自分を愛すること」
でした。
私は、
「人から愛される人になったときに、自分を愛せるようになる」と、信じていました。
だから、あんなに人から愛されることを求めていたんです。
アランの最後のワークは、こう結ばれていました。
【質問3】
「あなたが今いる地点で、その感覚を手に入れるには、どうすればいいですか?」
私は、
「自分を受け入れ、自分を愛し、自分に価値を認める」
と書きました。
そうしたら、自分が求めていることを、外に探しに行かなくていいことに、気づいたんです。
受け入れられることや、愛されることを、他人に求めなくても、それを、自分で自分に与えればいいのだと、わかった。
幸せの青い鳥はどこ?
私は、「幸せの青い鳥」の物語を思い出しました。
チルチルとミチルは、魔法使いのおばあさんに頼まれて、幸せの青い鳥を夢の世界に探しに出かけます。
思い出の国や、幸福の国、未来の国に行っては、青い鳥を見つけ、つかまえるものの、それは本物ではなく、すぐに色が変わってしまいます。
チルチルとミチルは、青い鳥をつかまえることをあきらめて、家に帰ります。
翌朝、ベッドの中で、目を覚ますと、なんと、部屋の鳥カゴの中に、青い鳥がいるではありませんか!
幸せは、外に探しに行かなくても、既にもう自分の家の中に、あったんです。
私も、チルチルとミチルを見習って、人から愛や幸せを、もらうことをあきらめました。
自分で自分に愛を与えることにしたんです。
その一週間後。
私は、友人が開いた勉強会で、一人の女性に、出会いました。
それが今の奥さんなんです。
チルチルとミチルみたいに、外側に求めている間は、欲しいものは決して見つからない。
けれど、探すのをやめて、欲しいものが内側にあることに気付くと、外側にもそれが現れる。
なんか、禅問答みたいですね。
飛田貴生