お金の管理と価値観が「お金の運命」を決める
目次
稼ぐ金額は関係ない
私のセミナーや個人セッションの参加者には、
[お金を稼げない]
[収入が低い]
[経済的に、自立していない]
ことに、強い恥や罪悪感を持っている人が
少なくありません。
そうした人たちは、
「やりたいことを見つけて、それを仕事にし、たくさんのお金を稼げるようになりたい」
って、口を揃えて言うんです。
もちろん、私は、それに大賛成です。
大好きな仕事でお金持ちにること自体には、
何の異存も、ありません。
けれど、経済的に自立するのに、
稼ぐ金額は、本当はまったく関係ないって
知っていますか?
人間行動学の世界的権威で、
”ビリオネア”(資産10億ドル以上)の、
Dr.ジョン・ディマティーニは、
こんな風に言っているんですよ。
「稼いだお金は、あなたの価値観の優先順位に従って管理されます。
お金の運命は、あなたの価値観の優先順位で決まります。
稼ぐ金額は、関係ありません。
どのようにお金を管理するかが、すべてです。
お金をどう管理するかは、あなたの価値観の優先順位で決まります。」
と・・・。
年収6億円 vs 年収240万円
この話を、もっとわかりやすくするために、
一つ、事例を紹介しましょう。
以前、Dr.ディマティーニのクライアントに、
年収6億3千万円の男性がいたそうです。
「年収6億」って、日本のプロ野球だったら、
超一流選手の年俸です。
2022年の1位が楽天の田中将大投手
(推定年俸9億円)、
2位がソフトバンクの柳田悠岐外野手
(同6億2千万円)ですから。
こうやって比較すると、
Dr.ディマティーニのクライアントが
どのぐらい高収入だったかわかりますね。
ところが、その男性クライアントは、
年度末には、3,300万円の、借金をしないと、
税金を、払えない状況に、追い込まれたんです。
年収6億3千万円なのに、
トータルでは、3,300万円のマイナスだった
ということです。
なぜ、そうなったのか?
彼の価値観の優先順位は、
高級車や、高価な洋服、美食、旅行、
美術品、といった、娯楽や、贅沢だったから。
彼はお金を管理することや、貯蓄することには
まったく、価値をおいていませんでした。
だから、
年収6億3千万円なのに
最終的に、”一文なしのスッカラカン”に
なったんですよ。
一方、彼の秘書の女性は、
月収20万円で、年収240万円でした。
けれど、
彼女は、毎月4万円を貯金していたんです。
一年後、秘書の女性は、
「貯蓄」と、「経済的自立」の面で、
年収6億3千万円のボス(雇用主)に、
勝っていたんです。
だから、経済的に自立するのに、
いくら稼ぐかはまったく関係がないんですね。
借金まみれのセレブたち
あなたの、身の回りにも、思い当たる人たちが
いるかもしれません。
高収入で、いい暮らしをしている人。
タワーマンションの上の方に住んでいたり、
高級外車に乗っていたり、
ブランドの服を着ていたり、
頻繁に、海外旅行に行っているような人。
私たちは、そういう人のことを、
自分よりも、お金持ちだと、思って、
つい上に見上げてしまいます。
けれど、そうした人たちの中には、
貯金することや、お金を管理することに、
全く、関心がなくて、
経済的に破綻している人や、
大きな借金がある人が、少なくないんですよ。
ハリウッドスターの、ジョニー・デップなんて
10年以上、年収50億円だったそうですが、
カリブ海の島を買ったり、
南フランスの村をまるごと買ったり、
毎月の生活費に、2億円以上、使ったり、
一ヶ月にワイン代だけで300万円以上使ったり
すごい、浪費家として知られていますよね。
それで、
彼には、たくさんの借金があるみたいです。
年収50億円なのに・・・。
私は、ジョニー・デップよりも、
はるかに年収は低いですが、
毎月、貯金しているし、家計簿もつけているし
借金なんて、1円もありません。
だから私は、
”ジョニー・デップよりもお金持ち”
と、いうことになりますよね(^_^)v
あなたがお金持ちだと見上げている人は、
浪費のせいで、貯金がなく、借金がある。
貯蓄と、経済的自立の面で、
本当は、あなたはその人に勝っている。
そういうことって、実はよくある話なんです。
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お金をどのように管理するか、
優先する価値観がなんであるかが、
その人のお金の運命を決めている
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と、いうことなんです。
大富豪が食べる寿司の値段
そうそう、世界的なビリオネアの、
Dr.ディマティーニは、お寿司が大好き。
来日するたびに、お寿司を食べるのを、
楽しみにしているんです。
大富豪だから、
さぞかし高いお店に行っているのだろうって、
あなたは、思うかもしれません。
「すきやばし次郎」とか「銀座久兵衛」とか
5つ星ホテルの中のお寿司屋さんとか、
そういうお店を想像するでしょう。
けれど、ディマティーニさんが、
毎回、好んで食べているのは、
「銀のさら」のテイクアウトのお寿司なんです。
値段はたぶん、
1700〜2500円ぐらいのやつです。
それを、セミナー会場の控え室で食べるのが、
彼の楽しみなんです。
前に、ディマティーニさんが
銀のさらの寿司を食べならが言っていたんです。
「このお寿司を、高級ホテルで食べたら、
3万円ぐらい取られるよ。
かといって、美味しさに、十倍以上の、
違いがあるわけじゃないよね。
そんな高いお寿司を食べるのはナンセンスだよ。
私は、このお寿司(銀のさら)で、
十分に、満足なんだ。
うーん、このツナは、とっても美味しいよ。」
先日、亡くなった、京セラの稲盛和夫さんも、
贅沢をしないことで有名だったそうですよね。
以前に、稲盛さんが、
サッカー元日本代表のラモス瑠偉さんを、
「牛丼の吉野家」で、接待したという話が、
Yahoo!ニュースに出ていました。
380円の牛丼並を一杯ずつ頼んで食べたあと、
120円の牛皿を1枚、頼んで、
それを二人でシェアして食べたそうです。
で、最後の一枚を、「どうぞ、どうぞ」と、
ラモスさんに譲った。
それが稲盛さんの接待 笑
それで思い出したけれど、
『となりの億万長者』(トマス・J・スタンリー
,ウィリアム・D・ダンコ著)
という本に、Mr.Bud(ミスター・バド)という、
億万長者が出てくるんです。
億万長者のMr.Budは、
いつも自分の会社の作業服を着ていて、
まったくお金持ちに見えないんですって。
贅沢とはまったくの無縁で、
「酒は、バドワイザー(アメリカの格安ビール)か、タダで飲めるビールしか飲まない」
って、豪語しているんです。
つまり、
本当のお金持ちというのは、浪費をせずに、
お金を大切にして、貯金とお金の管理をする人
なんですね。
お金の運命を変える「不滅口座」
以前に、
仲間のファシリテーターの一人が、
Dr.ディマティーニとランチをしているときに、
彼に質問をしたんです。
「あなたが経済的に自立するために、
実際にやったことで、
いちばん効果があったことは、何ですか?」
って。
すると、Dr.ディマティーニは、
「それは、貯金を始めたことだよ。
収入の一部を、貯金することを始めたことで、私の経済状況は、一変したんだ。」
と、即答したんです。
Dr.ディマティーニが言っている貯金とは、
「不滅口座」(クッション・アカウント)と
呼ばれるものです。
専用の銀行口座を一つ用意して、そこに、
収入の10%を貯金していきます。
この口座に貯金したお金は、
何があっても一生、引き出してはいけません。
(ただし、ある程度の金額が貯まって、
そのお金をゴールドやプラチナ、投資信託、
インデックスファンド、国債などに変えて
貯蓄する場合は、例外です。)
このルールは絶対です。
収入が増えてきたら、
貯金する金額を徐々に増やしていきましょう。
そうやって、お金を大切なものとして、
貯金することに価値をおいて、管理することが、
経済的に自立することに、何より大切だと、
ビリオネアのDr.ディマティーニは、
言っているんです。
マネーフォワードでお金を管理する
もう一つ、私が、個人的におすすめなのは、
家計簿をつけて、お金を管理することです。
飛田家では、マネーフォワードという、
アプリで、お金の管理をしています。
このアプリを使えば、複数の銀行口座と、
クレジットカードを、アプリに連携して、
一元管理することができるんです。
そうすると、
今月の売り上げがいくらなのか?
(給料がいくらなのか?)、
何にいくら使っているのか?
(食費、趣味・娯楽、医療費、通信費など)、
貯蓄の総額がいくらなのか?
ぜんぶ、ひと目でわかるんですよ。
我が家では、私と奥さんの、
銀行口座と、クレジットカードをぜんぶ
マネーフォワードに連携させているです。
そうすると、
「なんで今月、サプリ代、5万も使ってるの!」
と奥さんが私の無駄遣いを見逃しません(苦笑
そうやって、お金を大切なものとして、
きちんと、管理するんです。
あ、そうそう、食費専用のクレジットカードを
作ると、すごく楽チンですよ。
それを使って、スーパーやコンビニで
買い物をすれば、マネーフォワードが
自動で食費に計上してくれます。
あと、Amazonとも、連動できます、
これも便利です。
このアプリは、お金を管理するのに、
とっても役立つんですよ。
ちなみに、
マネーフォワードは、基本無料ですが、
月額500円のプレミアムプランにすると、
11件以上の金融機関を連携できるから、
さらに便利になります。
(一人で使うなら、無料プランでも十分かも)
我が家は、
不滅口座と、マネーフォワードをはじめてから
貯蓄が確実に、増えるようになったんですよ。
「わしが、富への道をみつけたのは、稼いだものは、その一部を、自分のものとして取っておくと心に決めたときだ。」
ー『バビロンの大富豪
「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか』(ジョージ・S・クレイソン著)より
今日のお話が少しでも、
あなたの役に立つと嬉しいです。
<参考情報>
富を築く原則「精神」と「物質」
追悼・稲盛和夫氏、大事な接待に「牛丼の吉野家」を選んだ経営の神様の真意
飛田貴生