人にお願いを聞いてもらう方法
バリューリンクをつくる
私、この前、やる気研究所(旧:ディマティーニメソッド日本普及協会)代表の岩元貴久さんにあるお願いをしました。
それは、
Dr.ディマティーニがYouTubeにアップしている動画に、日本語字幕をつけて一般の人に、公開させてもらえませんか?
という、お願いです。
動画は、Dr.ディマティーニの著作物なので、彼の許可なく、勝手に日本語字幕をつけて、公開するわけにはいきません。
でも、その許可を正攻法でもらおうとするとDr.ディマティーニの秘書の、クラリッサさんにメールしないといけません。
面識がない上に、私、英語ができないから、これは、ヒジョーに、ハードルが高い・・・。
(英語できないくせに、翻訳しました 笑)
だから、面識があって日本語でやりとりできる岩元さんに、お願いすることにしたんです。
とはいえ岩元さんもすっごくビジーな方です。
岩元さんに間に入ってもらっても、クラリッサさんに交渉する手間は同じです。
要は私、自分でやるのが、すごく面倒なことを岩元さんに代行してもらおうと考えたわけなんです(笑)
とはいえ、彼はとても優秀なビジネスパーソンですから、自分にメリットがないことに、貴重な時間とエネルギーを1ミリだって、使ってくれないでしょう。
だから私、ディマティーニ・バリュー・ファクターを、”悪用”することにしたんです。
これは、人間行動学の世界的権威、Dr.ジョン・ディマティーニが考案した自分の大切な価値観と、相手の大切な価値観をリンク(バリュー・リンク)させることで、お互いにとって、win-winになるようにするコミュニケーション方法です。
シンプルに言えば、
私のお願い聞いてくれたら、あなた(の大切な価値観)に、すごくメリットがありますよ
と伝えるんです。
実際の使い方
私が実際に岩元さんに、送ったメッセージは、コチラです。
いつもディマティーニから学び続ける環境をつくってくださってありがとうございます。
今日は、お願いがあってご連絡させていただきました。
ディマティーニがYouTubeで公開している「ソウルメイトを引き寄せる方法」の動画に日本語字幕をつけ、一般に公開させていただけないでしょうかというお願いです。
[中略]
実は先日のDMTP(ディマティーニ・メソッド・トレーニングプログラム)でペアを組んだ、何人もの新規の受講生から、私のメルマガを読んでいるとお声かけいただきました。
私の情報発信がBTE(ブレイクスルー・エクスペリエンス)やDMTPに参加する動機づけや教育につながっているようなのです。
この動画を公開する許可をいただければ、今後も継続的にBTEやDMTPに参加者を送り込むツールの一つとなるように思います。
「ソウルメイトを引き寄せる」という切り口は特に30〜40代の女性に刺さると思います。
私の方は、この動画を個人セッションを販売するためのツールとして使いたいとお考えています。
そこからもBTEやDMTPに進んでいく方がいると思います。
Takaさん、この動画の日本語字幕版を公開する許可をディマティーニに確認していただけないでしょうか。
どうぞ、ご検討いただければ幸いです。
改めて、いつも私たちがディマティーニから学続けられる環境を作ってくださってありがとうございます。
ディマティーニ・メソッドと、ディマティーニの知恵が売りにくい商品であるということは私も自分の経験から知っています。
Takaさんがいなければ、とうにディマティーニは日本に来れなくなっているでしょう。
いつもありがとうございます。
つまり、私は、岩元さんに、
「動画の公開を許可してもらえたら、あなたの大切な価値観(BTEやDMTPを販売すること)に、すごくメリットがありますよ」
と、お伝えしたんです。
そうしたら、岩元さん、即日で対応してくれてその日のうちに、Dr.ディマティーニからOKをもらってくれたんです。
Takaさん、本当に、ありがとうございます!
自分と相手を同時に思いやる
一般的に、人にお願いするときって、自分の要望やして欲しいことだけを伝えることが多いですよね。
私のケースで言えば、
「Dr.ディマティーニの動画に日本語字幕をつけ、一般に公開させてもらえませんか?」
とだけ、伝えるというように。
でもこれって、独りよがりですよね。
誰だって、忙しいし、都合があるのに、相手のことをまったく気にかけていない(ケア-レスな)コミュニケーションです。
一方、自分の大切な価値観と、相手の価値観をリンクさせれば、自分と相手を同時に思いやる(ケア-リングな)コミュニケーションになります。
実は、このコミュニケーションは、うちの奥さんが、すごく上手なんですよ。
奥さんは、美術館や、博物館に行くのが好きなんですが、私は正直、まったくそういうのに興味ナッシングなんです。
でも彼女は、私に、こう言うんです。
「今、上野の美術館で、『デ・キリコ展』がやってるんだけど、私、行きたいの。
帰りに、神保町のランチョンで洋食を食べるか共栄堂とか、ボンディでカレーを食べるのはどうかしら?
あなた、生ビールも、飲めるわよ。」
私、生ビールが飲めて、美味しいもの食べれるんだったら、どこでも行きますよ!(笑)
こうやって、自分のお願いが、相手に、どのように役立ち、メリットになるかバリュー・リンクさせて伝えるコミュニケーションをすれば、お願いを聞いてもらえる確率は、すごく高くなるんです。
もし、今度、誰かに、何かお願いするときは、ぜひ、試してみてください。
飛田貴生