「苦痛から逃れる」成長し続けるための最強の原動力
成長し続けるための原動力は何か?
私のセミナーの参加者に中村勝司さん(仮名)という方がいます。
中村さんはDr.ディマティーニのブレイクスルー・エクスペリエンスを受講したあと、私のグループ向けディマティーニ・メソッドに参加するようになりました。
なんと、彼は、1年間で、私のセミナーを9回も、再受講しているんです。
中村さんは、私の15年のキャリアの中でも、ダントツの”参加最多賞”なんです。
私のセミナーや個人セッションの再受講って、おおむね、2〜3回ぐらいの人が多いんです。
1回目の個人セッションかセミナーで、劇的なブレイクスルーを体験すると、「ディマティーニ・メソッドスゴい!」って感激して、2〜3回は、リピートする人が多いんですよ。
中村さんは、最初のDr.ディマティーニのセミナーでそこそこいい感じにブレイクスルーして、その後の私のグループセミナーで劇的なブレイクスルーを体験したみたい。
これまでのケースから言えば、彼は”2〜3回コース”の人なのに、”そこで止まることなく”9回までいきました。
しかも、私のセミナーを再受講し続けているだけじゃなく、毎日、セルフワークでディマティーニ・メソッドを、続けているんですって。
ディマティーニ・メソッドを教えるファシリテーターの資格を持っている人でさえ、セルフワークできない、というか、やらない人が少なからずいるというのに。
中村さんが、こんなにも、ディマティーニ・メソッドで、自分の内面と向き合い続けられるの、なんでだろう?
他の参加者のリピート回数、平均3回なのに、中村さんだけ9回もリピートするの、なんでだろう?
百万以上、投資してディマティーニ・メソッドのファシリテーターになっても、セルフワークしない人いるのに、ファシリテーターじゃない中村さんが毎日、セルフワークしてるの、なんでだろう?
私の頭の中でずっーと「なんでだろう?」って、”テツandトモ”が、歌い、踊り続けるのが、止まらないんです 笑
でも、ようやくこの前、その答えがわかったんですよ。
中村さんにとっての、9回目のセミナーの体験談に、こう書いてあったんです。
・屈辱は、行動するときの「燃料」の役割をする。
・自分の中にも、屈辱で精製されたガソリンのようなものがあるのが分かった。
・対象者Kの子供にした罪悪感が薄れた
・屈辱がないのは、実は不幸。
・お釈迦様か、誰かが言った「人生は苦である」も、”苦”だからいいのかも。人間を行動に移させる。苦によって生かされている
・DMのワークを始めてもうすぐ2年。
相変わらず心が苦しい。でも、それでもいいかと思えた。ありがとうございました。今回も面白かったです。
ああ、なるほど。
中村さんは、ディマティーニ・メソッドで、劇的なブレイクスルーを体験して人生が変わった今もなお、”相変わらず心が苦しい”って、感じているから学ぶことをずっと続けることができているですね。
それで、中村さんは、私自身でもあることに、気づいたんです。
私も、ディマティーニ・メソッドを始めて、もう15年になります。
この素晴しいツールのおかげで、人生が大きく変わりました。
[自分に自信が持てない]とか、
[母親への怒りをどうにもできない]とか
[やりたいことがわからない]とか
[ずっとパートナーができない]とか
かつて、悩んでいたことの、大半が、ディマティーニ・メソッドで解消されたんです。
けれど、人生が変わった今もなお、”相変わらず心が苦しい”んですよ。
みぞおちのあたりに、ずっーと、モヤモヤした苦しさが、しこりのようにあって、何をやっても、それが、無くならないんです。
「この、心の苦しみは、いったいどこから来ているんだろう?」
と、ずっと、答えを探し続けて、ようやくそのルーツ(起源)がわかりました。
私の心の苦しみのルーツは、
[母方の祖父の戦争体験によるPTSD(心的外傷後ストレス障害)]や、
[母が幼少期に体験した貧困、飢餓のトラウマ]
[父方の祖父が、満州で兵隊として中国の人々を苦しめた罪悪感]
[祖父たち日本軍に、苦しめられた中国の人々の痛み、苦しみ]
など、”家族のトラウマ”でした。
つまり、私は、自分の家族の、痛みや苦しみを引き継いでいるということです。
これがずっと消えないみぞおちのモヤモヤした苦しさの原因だったんです。
これはファミリー・コンステレーションという家族療法に、取り組んでわかったことです。
私の中に、ずっと消えない、自分のものでない痛みあるから私は、今もなお、ディマティーニ・メソッドや、そのほかの、ヒーリング手法を、学び続けているんです。
人が行動する2つの原因
そうそう、以前に知人のカイロプラクティックの先生が、言っていたことを思い出しました。
先生の治療院には身体のどこかに痛みがあって、それを取り除きたい、痛みからラクになりたい患者たちが、次から次へとやってくるそうです。
カイロプラクティックの施術を、何回、何十回と続けているうちに、やがてそうした身体の痛みはすっかり解消されるといいます。
すると、患者たちは、それでピタッと、カイロプラクティックを受けに来なくなるんですって。
でも別に、カイロプラクティックは、身体の痛みを取り除くことだけが、目的じゃありません。
自己治癒力と、生命エネルギーを高め、健康維持の目的や、身体のパフォーマンスを最大化するためにも、活用することもできるんです。
実際、パフォーマンスを高める目的で、カイロプラクティックを受け続けている、プロアスリートもいるそうです。
なのに、多くの人が、痛みがなくなると、もう、来なくなるというんです。
これって、ディマティーニ・メソッドも、まったく同じだって、思いました。
ディマティーニ・メソッドは、パワフルな手法であるがゆえに、2〜3回もやれば(2〜3回のブレイクスルーを体験すれば)、ほとんどの、悩み、苦しみ、心の痛みは、解消してしまいます。
すると、クライアントたちは、それでピタッとディマティーニ・メソッドをやらなくなるんです。
でも別に、ディマティーニ・メソッドは、心の痛み、苦しみ、悩みを取り除くことだけが目的じゃありません。
人生の目的・使命(最高価値観)を見つけ、自分の中に眠っている”無限の潜在能力”を引き出して、自分らしく、充実した、人生を生きるために、もっと、もっと成長するために活用することもできるんです。
なのに、多くの人が、悩みや、心の痛み、苦しみがなくなると、もう、ワークをやらなくなってしまう。
自分の中に眠る潜在能力を、もっと、もっと、開花させる、”伸び代”が、あるのに、もっと、もっと成長できるのに、学びをやめてしまうなんて、ほんとうに、モッタイナイと、思うんです。
そうそう、もう一つ思い出したことがあります。
日本を代表する経営コンサルタントの神田昌典さんの著書『あなたの会社が90日で儲かる!』に、こう書かれているんです。
実は、すべての生物は、アメーバを含めて、次の場合に行動を起こす。
1.快楽を求める。
2.苦痛から逃れる。行動する原因は、この二つしかない。
しかも人間もアメーバも、快楽を求めるよりは、苦痛から逃れるほうが、より強い行動要因になるのである。
(『あなたの会社が90日で儲かる!』より引用)
成長のための最強のドライビング・フォース
「人は苦痛から逃れたいときに、最も行動的になる」
この人間行動についての”法則”から見れば、身体の痛みがなくなるとカイロに来なくなることも、心の苦しみ、悩みがなくなると、ディマティーニメソッドをやらなくなることも、説明がつきます。
つまり、
痛み、苦しみ、悩みは、私たちを突き動かす、超強力な”ドライビング・フォース”(動力源、推進力)である
ということです。
「○○な自分になりたい」
「○○できるようになりたい」
「○○を手に入れたい」
という自己実現・願望実現(=快楽を求める)もドライビング・フォースには、なりえるけれど苦痛から逃れたいという欲求には、到底、及びません。
人間行動学の世界的権威の、Dr.ジョン・ディマティーニは、「私の人生には、何も問題がありません」と、口にする受講生に皮肉たっぷりにこう言い放ちます。
もしも、あなたの人生に何も問題がないなら今すぐ、ひざまずいて、”どうか、私に、問題をお与えください”と、神に祈ってください。
もし、人生に何らかの取り組む課題や問題がなければ、私たちは死んでしまうか、人生をあきらめるしかありません。
人生に問題が無ければ、あなたは、もう、それ以上、成長することができないのです。
あなたが肉体を持って、この世で生きているからには必ず、問題や悩みが存在しています。
だからもう一度、見てみてください。
欠乏は贈り物
以前に、ディマティーニ・メソッドのファシリテーターの仲間たちとランチしたときに「私は、メソッドをやっても、やっても、いまだに心が苦しいからワークを続けている」とシェアしたんです。
すると、一人の人が「私は違う。悩み、苦しみをすべて解消してもっと素晴しい自分になるため、ワークを続けている」と言いました。
さらに、海外の上級レベルのファシリテーターたちも、みんな個人的な悩みや問題はぜんぶ解消していて夢や願望を叶えるために、メソッドをしていると言うんです。
それを聞いて私、ずっと、痛みや、悩みを抱え続けている自分は、イケてなくて、間違っているように、感じたんです。
でも、今、思えば、そういう自分は、何一つ、間違っていなかったんです。
だって、痛み、苦しみ、悩みは、私たちを、突き動かす、超強力なドライビング・フォースだから。
この”ロケットエンジン”を活用すれば、私は、限界突破(ブレイクスルー)を繰り返し、もっと、もっと、成長することができると思うんです。
私には、夢があります。
それは、いつの日か、ディマティーニメソッドをブレイクスルーさせ、よりパワフルで優れたヒーリングツールに、進化・バージョンアップさせるという夢です。
私たち日本人は海外の技術やノウハウを、より優れたものに進化させることに長けた民族です。
自動車しかり、カメラや、エレベーターなどの精密機器しかり、フレンチ、イタリアンなどのグルメしかり。
私、それと同じことを、ディマティーニ・メソッドでやりたいと思っているんです。
実は、もうすでにその一部が実現していて、それが、他者への嫉妬を、解消する、「バリュー・リベレーション」という方法論だったり、加齢やライフサイクルの変化による喪失の悲しみ(ミッドライフクライシス)を解消する、「アイデンティティ・レザレクション」という、方法論だったりします。
私には、もう一つの夢があります。
それはいつの日か、師匠のDr.ディマティーニとアラン・コーエンさんを、超えるヒーラーになるという夢です。
師匠を超えることは、弟子の務めであると、思うんです。
もちろん、ディマティーニさんを超えるのは、そう生半可なことではないとわかっています。
でも、私は、その夢を実現させるための、素晴しい才能を、天から授かりました。
それは、何をやっても決して消えることのない心の苦しみ、痛み、苦しみ、悩みを、持ち続けているという才能です。
この欠乏(void)こそ、私の夢の実現を強力に、後押ししてくれる、最強のドライビングフォースです。
そう、痛み、苦しみ、悩みを、自分をもっともっと成長させるための、夢を実現するための、燃料に、トランスフォーメーションさせることができるんです。
つまり、欠乏は、贈り物であると、いうことです。
もちろん、今すぐに、夢が叶うなんて、思っていません。
でも、命の時間があと、30年、40年、もらえるとしたら、人間行動学の世界的権威を超えることも、ワンチャンあると思うんですよ。
今日の記事は、”同じエンジンを搭載”しているクライアントの、中村勝司さん(仮名)に、インスピレーションを受けて書きました。
「大量の欠乏を、大量の価値で満たすのです。それがフルフィルメント(充実、実現、達成)です。」
ーDr.ジョン・ディマティーニ
ギリギリで人は生まれ変われる
引用:
『あなたの会社が90日で儲かる!』(神田昌典著、フォレスト出版刊)
*Kindle版もあります
飛田貴生