決して諦めない人が願いを叶える
絶滅の危機
2010年。
ディマティーニ・メソッドは、日本で絶滅寸前の危機にありました。
集客不振が原因で、Dr.ディマティーニが来日できない状態が、2年以上続いていたのです。
Dr.ディマティーニの代表的なプログラム「ブレイクスルー・エクスペリエンス」や、
ディマティーニ・メソッドのファシリテーターを養成する、トレーニングプログラムも開催されなくなり、
一般の人たちが、Dr.ディマティーニと、ディマティーニ・メソッドの名前を
聞く機会はほとんどなくなっていました。
そんな中、私は、仲間の3人のファシリテーターと一緒に、
毎月、ディマティーニ・メソッドを教えるセミナー、
「グループ向けディマティーニ・メソッド」を黙々と、開き続けていました。
ディマティーニ・メソッドの個人セッションも、やり続けていました。
当時、仲間の一人が、ディマティーニ・メソッドと自分たちの状況を
「絶滅しそうな恐竜のよう」
と、自虐的に言っていたのを覚えています。
当時の私は、心理セラピスト、セミナー講師を名乗っていたものの、
個人セッションとセミナーの収入だけでは、まったく食べていけない状況でした。
「せどり」と呼ばれる、ネットの古本屋さんの仕事で収入を得ながら、個人セッション、セミナーの仕事を副業でやっていたのです。
親からは、
「そんなヤクザな商売どうせ、食べていけないのだから、早く見切りをつけて、仕事のことを真剣に考えなさい」
と実家に帰るたびに、口うるさく言われていました。
対人支援のド素人の私が、なんのつてもなく心理セラピスト、セミナー講師、に転身して、
それでいきなり生計を立てようとしているのですから、当然と言えば当然なのですが 笑
また、当時は、セッションの技術も未熟で、友人に無料で個人セッションしたら、
「トビー(私)のディマティーニメソッドを受けたら、 嫌な気持ちになって終わった。
効果があるどころか、逆効果だったよ。」
と、友人の間で、悪いウワサが広まったこともありました・・・大汗;
でも、私は、この仕事をはじめるときに、ある決意をしていました。
それは、
「何があっても、ディマティーニ・メソッドを伝える活動をずっと続けていく、決してやめない」
という決意でした。
そして、私は、仲間たちは、自分たちがこの先どうなるのかもわからないまま、
淡々とセミナーを開き続け、個人セッションをやり続けていたのです。
暁光っ…!、なんという暁光…!
しかし、あるとき、私たちのもとにあるニュースが飛び込んできました。
作家の本田健さんの翻訳で、「正負の法則」という、
Dr.ディマティーニの本が出版されるというのです。
仲間のファシリテーターの一人が、本田健さんにディマティーニ・メソッドの
個人セッションを行ったことがことのはじまりでした。
本田健さんは、セッションに感銘を受けて、ディマティーニ・メソッドに興味を持ちました。
そして、その流れから、Dr.ディマティーニと本田健さんの会食が実現し、それが翻訳出版につながったのです。
そして、この出来事がきっかけとなって、
一時は、絶滅寸前だったディマティーニ・メソッドに、再び、スポットライトが当たるようになります。
ある日、セミナー講師で起業家の岩元貴久さんから、
「ディマティーニ・メソッドに興味があるので、一度スカイプでお話しませんか?」 というメッセージが届きました。
起死回生
それは、ちょうど、2011年の3.11の直前でした。
そして、岩元貴久さんと、私たちの共催で、「グループ向けディマティーニ・メソッド」を開催することになったのです。
そして、この共催セミナーがきっかけとなり、フォレスト出版を巻き込んで、200人規模でDr.ディマティーニ本人による、
「ブレイクスルー・エクスペリエンス」を日本で開催するというプロジェクトが立ち上がりました。
私と仲間たちは、活動を休んでいたファシリテーターたちに呼びかけて、このプロジェクトに一丸となって取り組みました。
そして、このブレイクスルー・エクスペリエンスの成功がきっかけとなって、
ディマティーニ・メソッド日本普及協会(現「やる気研究所」)が誕生したのです。
そして再び、Dr.ディマティーニが定期的に来日して、
「ブレイクスルー・エクスペリエンス」と、ディマティーニ・メソッドのファシリテータートレーニングが開催されるようになりました。
今では、「ブレイクスルー・エクスペリエンス」の受講生も延べ1000人以上となり、
当初20人しかいなかったディマティーニ・メソッドのファシリテーターも、現在では200以上に増えました。
その間に、Dr.ディマティーニの著書や、雑誌の記事、ディマティーニ・メソッドを紹介する本などが、
次々に世に出で、 Dr.ディマティーニのメッセージと、ディマティーニ・メソッドは、数十万の日本人に届いたのです。
そして私はというと、現在では、古本屋さんを完全にやめて、個人セッションと、セミナーの仕事だけで食べられるようになりました。
今でも、淡々と、個人セッションやセミナー、オンラインプログラムで、ディマティーニ・メソッドを、伝え続けています。
そして、未熟だった個人セッションのの技術も、14年でだいぶマシになったと思います。
最近では、私の個人セッションやセミナーを受講した方が、知人・友人に、紹介してくれることも、増えてきました。
どうやら、悪いウワサだけでなく、良いウワサも流れているようなのです 笑
決して諦めないで
もしかしたら、あなたは、今、自分のやりたいことを思うようにできていないと感じていたり、
目に見えるかたちの結果を出せていないと思っているかもしれません。
でも、どうか、それが本当にやりたいことであるなら、やめずに続けてください。
たとえ、今うまくいっていないように感じても、続けていれば、いつかきっと、努力が実を結ぶ日がきます。
ポイントは、その日が来るまで、続けられるか、どうかだけなんです。
才能があるとかないとか、
向いているとかいないとか、
経験があるとかないとか、
年をとっているとか若いとか、
そんなことは、まったく何の関係もありません。
それを心からやりたいと思っていて、それを続ける覚悟さえあれば、それで十分なんです。
だから、どうか、自分が心からやりたいこと、愛することをやり続けてください。
「すごい満員電車でもずっと降りずにいれば、 ある時、席は空くんです」
ーやなせたかし
「成功とは成功するまでやり続けることで、 失敗とは成功するまでやり続けないことです」
―松下幸之助
「私が仕事を続けられたのは、”自分が愛すること”をやっていたからです。」
ースティーブ・ジョブズ