成功の秘訣 成功する人に共通する”たった1つこと”とは?
成功の秘訣 成功する人に共通する”たった1つこと”とは?
©Moyan Brenn(CC BY-SA 3.0)
2010年のことです。
ディマティーニ・メソッドは、日本で絶滅寸前の危機にありました。
集客不振が原因で、ドクター・ディマティーニが来日できない状態が、2年以上続いていたのです。
ブレイクスルー・エクスペリエンスセミナーや、ディマティーニ・メソッドのファシリテータートレーニングも開催されなくなり、 一般の人たちが、ドクター・ディマティーニと、ディマティーニ・メソッドの名前を聞く機会はほとんどなくなっていました。
そんな中、私は、仲間の3人のファシリテーターと一緒に、毎月、ディマティーニ・メソッドを教えるセミナー、グループ向けディマティーニ・メソッドを黙々と、開き続けていました。
当時、仲間の一人が、ディマティーニ・メソッドと自分たちの状況を
「絶滅しそうな恐竜のようだ」
と、自虐的に言っていたのを覚えています。
また、当時の私は、セミナー講師を名乗っていたものの、セミナーと個人セッションの収入だけでは、まったく食べていけない状況でした。
「せどり」と呼ばれる、ネットの古本屋さんの仕事で収入を得ながら、セミナーの仕事を副業でやっていたのです。
親からは、「そんなセミナーなんてヤクザな商売どうせ、食べていけないのだから、早く見切りをつけて、仕事のことを真剣に考えなさい」と実家に帰るたびに、口うるさく言われていました。
対人支援のド素人の私が、なんのつてもなくセミナー講師に転身して、 それでいきなり生計を立てようとしているのですから、当然と言えば当然なのですが(笑)
また、当時は、セッションの技術もお粗末なもので、友人に無料でセッションしたところ、
「トビー(私)のディマティーニメソッドを受けたら、 嫌な気持ちになって終わった。
効果があるどころか、逆効果だったよ。」
なんて、友人の間で、悪いウワサが広まったこともありました・・・(大汗;)
しかし、私は、セミナー、セッションの仕事をはじめるとき、ある決意をしていました。
それは、何があっても、この取り組み・活動をずっと続けていく、決してやめないという決意でした。
そして、私と仲間たちは、自分たちがこの先どうなるのかもわからないまま、淡々とセミナーを開き続けていたのです。
しかし、あるとき、私たちのもとにあるニュースが飛び込んできました。
作家の本田健さんの翻訳で、「正負の法則」という、ドクター・ディマティーニの本が出版されるというのです。
仲間のファシリテーターの一人が、本田健さんにディマティーニ・メソッドの個人セッションを行ったことがことのはじまりでした。
本田健さんは、セッションに感銘を受けて、ディマティーニ・メソッドに興味を持ちました。
そして、その流れから、ドクター・ディマティーニと本田健さんの会食が実現し、それが翻訳出版につながったのです。
そして、この出来事がきっかけとなって、一時は、絶滅寸前だったディマティーニ・メソッドに、再び、スポットライトが当たるようになります。
ある日、セミナー講師で起業家の岩元貴久さんから、「ディマティーニ・メソッドに興味があるので、一度スカイプでお話しませんか?」 というメッセージが届きました。
それは、ちょうど、2011年の3.11の直前でした。
そして、岩元貴久さんと、私たちの共催で、グループ向けディマティーニ・メソッドを開催することになったのです。
そして、この共催セミナーがきっかけとなり、フォレスト出版を巻き込んで、200人規模でドクター・ディマティーニ本人による、 ブレイクスルー・エクスペリエンスを日本で開催するというプロジェクトが立ち上がりました。
私と仲間たちは、活動を休んでいたファシリテーターたちに呼びかけて、このプロジェクトに一丸となって取り組みました。
そして、このブレイクスルー・エクスペリエンスの成功がきっかけとなって、 ディマティーニ・メソッド日本普及協会が誕生したのです。
そして再び、ドクター・ディマティーニが定期的に来日して、 ブレイクスルー・エクスペリエンスと、ディマティーニ・メソッドのファシリテータートレーニングが開催されるようになりました。
今では、ブレイクスルー・エクスペリエンスの受講生も延べ500人以上となり、 当初20人しかいなかったディマティーニ・メソッドのファシリテーターも、現在では130人にまで増えました。
その間に、ドクター・ディマティーニの著書や、雑誌の記事、ディマティーニ・メソッドを紹介する本などが、次々に世に出で、 ディマティーニのメッセージと、ディマティーニ・メソッドは、数十万の日本人に届いたのです。
そして私はというと、現在では、古本屋さんを完全にやめて、セミナーと個人セッションの仕事だけで食べられるようになりました。
そして今でも、毎月、グループ向けディマティーニ・メソッドを黙々と、開き続けています。
いまだに、参加者が1人だったり、一人も来ないときもあるのですが・・・(笑)
そして、散々だったセッションの技術もどうにかこうにか上達して、最近では、私の個人セッションやセミナーを紹介してくださる方も増えてきました。
どうやら、悪いウワサだけでなく、良いウワサも流れているようなのです(笑)
もしかしたら、あなたは、今、自分のやりたいことを思うようにできていないと感じていたり、 目に見えるかたちの結果を出せていないと思っているかもしれません。
でも、どうか、それが本当にやりたいことであるなら、やめずに続けてください。
たとえ、今うまくいっていないように感じても、続けていれば、いつかきっと、努力が実を結ぶ日がきます。
ポイントは、その日が来るまで、続けられるか、どうかだけなんです。
才能があるとかないとか、
向いているとかいないとか、
経験があるとかないとか、
年をとっているとか若いとか、
そんなことは、まったく何の関係もありません。
それを心からやりたいと思っていて、それを続ける覚悟さえあれば、それで十分なんです。
だから、どうか、自分が心からやりたいこと、愛することをやり続けてください。
「すごい満員電車でもずっと降りずにいれば、 ある時、席は空くんです」
―やなせたかし
「成功とは成功するまでやり続けることで、 失敗とは成功するまでやり続けないことです」
―松下幸之助
「私が仕事を続けられたのは、”自分が愛すること”をやっていたからです。」
ースティーブ・ジョブズ
最後までお読みいただきありがとうございます。
飛田 貴生