人間関係を切る癖のあるあなたは悪くない 「自分を愛する考え方」
すぐに人間関係を切る癖
先日、親友とケンカをしました。
すごく頭にきたので、「もう、あなたとは関わりたくないから、友達関係を終わりにしましょう」と言いました。
すると、それを横で見ていたうちの奥さんが、「あなた、またそうやって友達を切り捨てるのね。きっと私もいつか、切り捨てられるときが来るんだわ。あー、怖い、怖い。」と、嫌みな感じで、言いました・・・。
カミングアウトしますが、実は、私、友達ともめると、すぐに縁を切ってしまう、クセがあります・・・
これまでの人生で親友のように付き合っていたのに、些細なことでケンカをして、その後、縁を切ってしまった人がけっこういるんです・・・
恥、罪悪感を解消する
今回のケンカがきっかけで、同じパターンを繰り返す自分に、罪悪感を持っていることがわかりました。
それで、さっそく、ディマティーニ・メソッドのフォームを取り出して、「ありのままの自分を愛するワーク」に取り組んでみたんです。
ワークのテーマとして選んだのは、些細なもめ事がきっかけで、3年前に疎遠になってしまった、親友、前田さん(仮名)とのこと。
前田さんは、私が病気で寝たきり状態のときに、家に掃除に来てくれたり、人生初めてのセミナーを共同開催してくれたり、今の奥さんと出会うきっかけをつくってくれた、大恩人。
それなのに、結果的とはいえ、彼を切り捨てて、関係を終わらせてしまったことが、私の中で、ずっと引っかかっていたんです・・・
人間関係を切るメリット
ワークではまず、私との付き合いがなくなったことで、前田さんにどんなメリットがあったかを見ていきました。
すると、私が居なくなったことで、そこに、「スペース」ができて、彼に新しい友達がたくさんできていたことがわかりました。
その様子は、前田さんのFacebookを見ればわかります。
さらに、私でなく、前田さんが新しい友達と付き合うことのメリットも見ていきました。
新しい友達と付き合う、いちばんのメリットは、「新しい出会い」や、「新しい機会」「新しい経験」がどんどん創造されること。
新しい友達は、また別の新しい友達を連れてきます。
そして、行ったことのない場所に行ったり、したことがないことをする機会ができ、こうした新しい経験を通じて、学び、成長することができます。
そして、そのことがわかったとき、私にも、まったく同じことが起きていることに気がつきました。
前田さんと疎遠になった後、そのスペースを埋めるかのように、私は、新しい友達と付き合うようになっていました。
ディマティーニ・メソッドの仲間たちや、アラン・コーエンのコミュニティの人たち、
奥さんが親しくしている人たちです。
そして、新しい友人たちは、私に、また別の新しい友人を、紹介してくれました。
性格も、年齢も、仕事も、住む地域も、さまざまな人たち。そして、新しい人との出会いにより、行ったことがない場所に行ったり、やったことがなかったことにチャレンジする機会が与えられたのです。
大規模なセミナーのプロジェクトに加わったり、東京、大阪、名古屋、京都、福岡、横浜を巡る、セミナーツアーをしたり、
手法の異なる、ヒーラーやセラピストの人たちと、コラボをしたり・・・。
こうして、友人たちとの出会いと別れを繰り返す中で、ひとりひとりから、大切なものや、機会、学びを受け取ることができました。
そして、自分に自信が持てるようになったり、自分の方向性が明確になったり、精神的に強くなったりと、たくさん成長することができていたのです。
人間関係が長続きするデメリット
もし、3年前に、前田さんとケンカ別れぜずに、付き合いを続けていたら、私と彼に、どんなデメリットがあったかも、ディマティーニ・メソッドで見てみました。
いちばんのデメリットは、まったく変化が起きないこと。
いつもと同じメンバーで、いつもと同じお店でお酒を飲み、いつもと同じような話題で盛り上がり、いつもと同じイベントやセミナーを開く・・・
そこには、新しい出会いも、新しいチャレンジも、新しい経験もありません。
そして、もし、そうなっていたら、前田さんも私も、3年前から時が止まったかのように、人生に変化がなく、進歩も、成長できなかったでしょう。
そして、私は、前田さんとケンカ別れした、あの出来事の、本当の意味を理解しました。
私と、前田さんは、古い関係を手放すことで、お互いの新しい可能性のために、道を空けたのです。3年前の私と今の私はまったくの別人です。
こんな風に、成長できたのは、すべて前田さんのおかげだったのです。
そのことに気がついたとき、彼への感謝の気持ちから、涙があふれてきました。
そして、私も、前田さんにまったく同じものを与えていたことに気づき、自分に感謝できるようになったんです。
私たちは、大切な人との関係が、ずっと続けばいいのに思いがちです。
けれど、この世界に、変化しないものは、何一つありません。
どんなことも、やがては過ぎ去り、別のカタチへと変わっていきます。
友人関係も、同じです。
でも、それは、本当は、悲しいことではないんですね。
あなたも、これまでの人生で、ご縁があった友人たちのことを、思い出してみてください。
小中学校の友達、
高校の友達、
大学の友達、
20代のときの友達
などなど・・・。
その中の多くの人たちとは、もう接点がないかもしれません。
でも、ひとりひとりから、自分にとって、大切なものや、機会、経験、学びを受け取っていないでしょうか?
私たちは、こうして、変化し、移り行く友人関係の中を、通り抜けることで、たくさんのものを受け取りながら、成長してきたのです。
ですから、意図せず、大切な人との関係が終わったとしても、悲しまなくても大丈夫です。
古いものは、新しいもののために、道を譲っただけなのですから。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
飛田 貴生